レーヴァティン
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第二百四十一話 カレリアからその十一
実際に彼の思う通りに戦は進んだ、カレリアは徐々にでも確実に帝国の領土となっていった。戦は然程しなかった。
そうしてカレリアの殆ど全てが掌握されてだった。
「コラも掌握されたな」
「はい、そちらは進太様が三万の兵を率いられてです」
「その上でしょう悪を進めてこられましたが」
「そちらも順調で」
「掌握が殆ど終わった様です」
「他の奴等もだな、人口が少なかったしな」
バイキングの勢力圏全てがだ、寒冷である為人口自体は少ないのだ。
「村を一つ一つ掌握していくとな」
「それで、ですね」
「掌握が進みますね」
「それを十三に分かれて進めていったので」
「もうどの地域も掌握され」
「殆ど終わりましたね」
「だからな」
それでいうのだ。
「もう終わりだな、じゃあ併合が終わったら駐屯する兵を置いてな」
「そうしてですね」
「殆どの軍を戻し」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「コペンハーゲンに戻ってな」
北最大の街であるそこにというのだ。
「そこを拠点にしてな」
「治めますね」
「そうされますね」
「これからは」
「殆ど道も港もなくて街もない」
バイキングの領土全体のことを話した。
「それじゃあまずな」
「そうしたもの全てを築き」
「そこから帝国の政を入れる」
「そして帝国の領土にする」
「完全にそうしますね」
「ただ征服して終わりじゃないからな」
それでハッピーエンドにはならないというのだ。
「むしろだろ」
「それからですね」
「やることが多いのは」
「まさにそうであり」
「だからですね」
「これからですね」
「大変なのはな」
まさにというのだ。
「じゃあカレリアを完全に掌握したらな」
「それならばですね」
「コペンハーゲンに戻り」
「そこを拠点として」
「全体の政にかかりますね」
「コペンハーゲンもな」
この街自体もというのだ。
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