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レーヴァティン

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第二百四十一話 カレリアからその九

「その時はな」
「そうしますね」
「ではそのうえで」
「国を治めていき」
「バイキング達を手中に収めていきますね」
「そうするな」
 こうしたことも話して実行に移しつつカレリアを手中に収めていく、久志はそのうえでカレリアでの勢力を拡大させ。
 然るべき場所に城も築いた、その城は街であり。
「とりあえず民もな」
「入ってもらってですね」
「暮らしてもらいますね」
「そうもしてもらいますね」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「移住も進めるな、商売人や手工業者を集めて」
「バイキングの中の彼等をですね」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「そこで仕事もしてもらいますか」
「ああ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「役人も置いて軍隊もな」
「置きますね」
「そしてこの地の政の要にもする」
「そうしますね」
「これからはな、しかし今すぐじゃないからな」
 久志は城即ち街が築かれていくのを見ながら話した。
「だからな」
「今は築いて」
「器をもうける」
「そうしたことですね」
「そうだよ、器だよ」 
 久志は城をこう話した。
「言うならな」
「左様ですね」
「城は器であり」
「人やものが入ってこそですね」
「動くものですね」
「ああ、水があってそれを入れる器を用意する場合もあるけれどな」 
 人がいて移住させたりそこで働かせる為にだ。
「この場合はな」
「先に用意していますね」
「政の為に」
「そして産業の為に」
「そうしますね」
「ああ、だから人やものが入るのはこれからだよ」
 築かれてからのことだというのだ。
「拠点にはするけれどな」
「兵舎も築いていますし」
「食料や武具も集めています」
「それならですね」
「あの城が完成すれば」
「その時は」
「拠点にするな、今はペテルブルグがそうだけれどな」
 それでもというのだ。 
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