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モンスターハンター 寒冷群島の紅き鬼狩り

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第七話 ドラコの青春恋愛白書

 
前書き
後編の内容をより詳しく。 

 
ドラコ達はワーニェの村に戻り、イヴに狩猟の成果を報告した。

「ババコンガは討伐、ゲリョスは先にリオレイアに喰われた。で、リオレイアを討伐したんだがちょっと訳ありでな....。専門機関に調べてもらうことって出来ないかな」

「分かった、手続きしておくわね。それから....これが4人の報酬金。1回ネコタク使ったからその分は引いてあるからね」

「ありがとうな、イヴ」

「どういたしまして。ドラコくん、狩猟お疲れ様。みなさんにもお疲れ様でしたって伝えておいて」

「かしこま!」

・・・・

村の飲食店に来たドラコ達。そこで各々が食べたいメニューを注文する。

「.....面目ねぇ。俺が一乙したせいで報酬金が減っちまった」

「猛毒は想定外やったし、しゃあないやろ」

「そうッスよ。それに封龍剣【超絶一門】で挽回したっスしね」

「ドラコ様の鬼人乱舞、素晴らしかったです」

「そ、そうか?ハハ....なんかこそばゆいぜ」

「....ゲリョス狩りに行く前に話してたこと、もっと詳しく聞かせて欲しいッス!」

「せやな。ちょっと興味あるわ」

「....クリス、話してもいいかな」

「問題ありません」

ドラコが口を開く...

・・・・・

訓練所....

「でりゃああああああッ!」

「ド、ドラコ...もう休もうよ...」

「そうだよ。かれこれ1時間はぶっ通しだ。ツインダガーもボロボロじゃないか」

「....ん?あ、ホントだ....」

訓練生だったドラコは休む間もなく鬼人乱舞を、
に叩き込んでいた。心配したヤツマとウツシが話しかけてきた。

「.....喉カラカラだ....」

「あ、あの....ドラコ様」

そこに、1人の女子訓練生が話しかけてきた。

「ん?....クリスティアーネ...さん」

「お水、如何ですか?」

「....ありがとう」

クリスティアーネは水筒をドラコに渡してくれた。

そして、受け取ったドラコは彼女の背中を目で追い....

「......」

彼は不思議な感覚を覚えていた....


その日からだ。ドラコの調子が悪くなったのは。

ボーっとしてクリスティアーネを目で追うことが多くなった。

「ドラコ!何をボーっとしている!狩場でそのような醜態を晒せばモンスターに食われるぞ!」

教官にも叱られてしまうが、何も聞いていない。

「......」

「聞いているのか!」

「ド、ドラコ....」

ヤツマの呼び掛けでようやく意識を戻したドラコは教官に話しかける。

「!?.....俺なにかしましたっけ?」

「....何もしてないから声をかけたのだが」

「すんません、少し走ってきます!」

・・・・

「......」

ドラコは布団でぼんやりと考え事をしていた。

「俺、クリスティアーネのことが好きなのかな.....。でも、あの子は一人前のハンターになるために頑張ってる今告白してもあの子に迷惑掛けちまうよな....。それに、俺にはイヴがいるし...」

とドラコはあれこれ悩んでいたが.....

「考えたって仕方ねぇ.....!こういう時は....気焔万丈!」

と気合いを入れ直した。だがこの声で寝ていた、寮の同室のヤツマとウツシを起こしてしまった。

・・・・・

ドラコはクリスティアーネを呼び出すことにした。

なぜ自分が呼ばれたのかわからずクリスティアーネはドラコに指定された場所に来た。

そして、神妙な面持ちのドラコが現れた。

「...ドラコ様」

「出会った時に一目惚れした。モンスターから人々を守るクリスティアーネを、俺に守らせてほしいんだ」

クリスティアーネは突然の告白に驚くも、

「ごめんなさい、ドラコ様の想いには答えられません」

と断る旨の答えを出した。クリスティアーネの答えを聞いたドラコは、

「これで俺のモヤモヤは解消された。ありがとう」と返した。そして、

「これからも"仲間"としてよろしく頼む」

ドラコは握手を求めた。クリスティアーネは戸惑いつつも握手に応じた。

・・・・・

それからというもの、ドラコはすっかり元通りに戻った。それどころか更に技のキレが増している。


「今までよりも技のキレが増してる....」

「何かあったのかな?」

ドラコが急に本調子を取り戻したことに疑問を抱くヤツマとウツシであった

・・・・・


「ほー....そういうことかいな」

「なるほどっす〜!」

「断った時、ドラコ様は酷く落ち込むか、逆上するかしてしまうのではないかと思っていました.....。ですがドラコ様はいつもの、....いつもより明るい笑顔で「これからも仲間としてよろしく頼む」とおっしゃって....少し驚きました」



・・・・

「んじゃ、ワイは故郷に帰るで」

「わたしはデンホルムでクエストを受けるっス!」

「シン様、レマ様、どうかお気をつけて」

「また会おうな!」

シン、レマとはここで別れることになった。しかし、何故かクリスティアーネは残っていた。

「おん?クリスは帰らねぇの?」

「はい。....ドラコ様、わたし、ゴシャハギの狩猟に挑戦してみたいです」


「....お、おう!?...少し待ってろ...」

ドラコは慌ててクエストカウンターに向かい、ゴシャハギの依頼を探すが見つからずである。

「....そう都合よく依頼はこないよなぁ」

「ドラコくん、ゴシャハギの狩猟ならこのクエストを受けるといいよ」

イヴがクエスト内容が書かれた用紙を見せてくれた。

「.....ありがとう。この依頼、受けさせてもらう」

・・・・

フラヒヤ山脈の雪山にゴシャハギが出現する。クリスティアーネとドラコが挑むがそこにティガレックスとそれを追う2人のハンターが現れて....。

次回 モンスターハンター~寒冷群島の紅き鬼狩り~
『前門の雪鬼獣、後門の轟竜』 
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