ハッピークローバー
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第十三話 合コンのはじまりその十三
「梅酒もね」
「いいわね」
「何か僕達話合うかな」
「みたいね、お酒のことは」
「じゃあピザ食べてワイン飲んで」
「ちょっとお話する?」
「今からね」
二人で飲みながら話に入った、見れば理虹と古田もそうしていて。
富美子と越智は飲みつつ別のデユエットを歌っていた、そして。
その彼等を見てだ、かな恵は成海に話した。
「決まってきたみたいね」
「そうだよな」
成海は笑顔で頷いた。
「どうなるかって思ってたけれどな」
「ただお喋りして飲んで食べて歌ってね」
「そうかもって思っていたけれど」
「そうならなかったわね」
「三組決まったな」
そうなったというのだ。
「そうだな」
「そうね、よかったわ」
「それじゃあな」
「あと一組」
「もうね」
「決まりか」
「そうね」
かな恵はにこりと笑ってだった。
今は一人で梅酒を飲んでいる一華に声をかけた。
「喋ってる?」
「いや、何か皆が先々に動いて」
一華は飲みつつ応えた。
「あまりね」
「飲んでるだけ?」
「それでね」
「じゃあね」
かな恵も飲みつつ応えた。
「お話する?」
「おいお前もどうだよ」
成海は達川に声をかけた。
「これから」
「俺?」
「そうだよ、お前も乗り遅れてるな」
「ちょっとな」
どうもとだ、彼は成海にビールを飲みながら応えた。
「越智も古田も先に動いてな」
「伊東もな」
「だからな」
それでというのだ。
「ちょっとな」
「今はか」
「乗り遅れてな」
実際にそうなってというのだ。
「こうしてだよ」
「飲んでるんだな」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうしているんだよ」
「そうなんだな、じゃあな」
「それならか」
「今から話するか?」
こう達川に言った。
「今から」
「そうしていいか」
「ほら、あの娘とな」
一華を見つつ達川に彼の隣から言った。
「どうだよ」
「そうしていいんだな」
「合コンは話す場だろ」
「それはな」
「だったらな」
それならというのだ。
「話せよ」
「そうすることか」
「ああ、お前も彼女欲しいだろ」
「だから今来てるんだよ」
達川は成海に答えた。
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