ハッピークローバー
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第十三話 合コンのはじまりその十一
「監督は」
「そうかもな」
達川も否定しなかった。
「だから暗黒時代って言われるんだろうな」
「そういうことか」
「そう聞くとどんな戦力でもか」
「監督次第だな」
「そうなんだな」
「私村山さん好きなのよね」
留奈がこう言った。
「監督さんは」
「村山実さん?」
「そう、残念だけれど結果は出せなかったけれど」
こう伊東に話した。
「それでもね」
「阪神への愛情があったからかな」
「そうそう、誰よりも強くね」
「それで有名だった人だね」
「自分で率先して動いてで」
「まさに阪神の為に心血を注いでいたから」
「現役時代のお話もそうで監督の頃も」
これは二期あった、最初は選手兼任で二度目は二年程采配を執った。
「必死だったから、結果が出なくても」
「阪神を真剣に愛していたから」
「好きなのよ」
「あの人は確かにいいね」
伊東もそれはと笑顔で頷いた。
「全身全霊で誰でも向かって」
「長嶋さんには特にね」
「命を賭けてで」
「それで監督になってもね」
「自分が率先して動いて」
「阪神に尽くしたから」
だからだというのだ。
「この目で見なくても」
「立派だね」
「だから好きなの、尊敬してるわ」
「僕もだよ、凄い人だよ」
伊東は自分もと答えた。
「あの人は」
「そう思う?」
「凄くね」
「そうよね、立派な人よね」
「尊敬に値するね」
「本当にね」
「あれっ、二人共仲良くなった?」
成海は話に入った留奈と古田を見て言った。
「そうなったかな」
「そうみたいね」
かな恵も二人を見て言った。
「どうやら」
「そうだよな」
「それじゃあいいわね」
かな恵はにこりとして述べた。
「じゃあ二人はね」
「このままか」
「お話してもらいましょう」
「それじゃあな」
「あれっ、この曲デュエットじゃない」
ずっと歌っていた富美子はこのことに気付いた。
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