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イベリス

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第四十一話 〆切を意識してその二

「結構やること多いし失敗もね」
「そうそう、しない様に気をつける」
「それも遅れないでね」
「あと雑にならない」
「お金のことは特に大事よね」
「そうでしょ、だからね」
 それでというのだ。
「アルバイトもそうでお仕事はね」
「何でもよね」
「難しいもので」
「失敗は許されなくて」
「〆切もあるのよね」
「そう考えたら〆切は当然かしら」
 それがどれだけ辛いものでもというのだ。
「あって、それで漫画描きたいなら」
「〆切は当然」
「そう受け入れて」
「それで描いていくものね」
「そういうことね、じゃあ描いていくわ」
 クラスでこう言ってだった。
 咲は実際に部活の間ずっと描いていった、それでかなり進んだが彼女は部活が終わった時に部長に言われた。
「小山さん部活は部活でね」
「部活は部活で?」
「そう、アルバイトはアルバイトで」
 部長は咲にさらに話した。
「授業は授業、勉強は勉強で」
「やっていくんですか」
「それぞれやることに専念してね、授業中に漫画描くとか」
 そうしたことはというのだ。
「しないでね」
「その時やっていることに集中することですね」
「それが一番能率いいしね」
「そうなんですね」
「授業中に漫画読んでも頭に入らないね」
「そうですね、先生に見つかりそうで」
 咲はその経験はないが言われてそうだと思った。
「そうなりますね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「もう部活は部活で」
「授業は授業で」
「そしてアルバイトはアルバイトでね」
 それぞれというのだ。
「専念してね」
「そうします」
「まあ小山さんは内職とかしないタイプみたいだけれど」
「しないですね」
 咲もその通りだと答えた。
「器用なタイプじゃなんで」
「そうだね」
「もうやるなら」
「その時にやることをだね」
「やります」
「専念するね」
「そうしますから」
 こう部長に答えた。
「アルバイトの時も」
「アルバイトにだね」
「専念してやってます」
「ならそうしてね」
「はい、これからも」
「じゃあ今日はアルバイトかな」
「いえ、基本部活の日は」
「アルバイト入れてないんだ」
「土曜日曜はある時は夕方からで」
 それでというのだ。
「ない時は朝から夕方まで」
「いつもやっているんだね」
「そうなんです、あと部活をアルバイトしていたら」
 咲はさらに話した。 
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