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八条学園騒動記

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第六百四十九話 大団円となりその十四

「無敵だったのよ」
「そこまで強かったのよね」
「ええ、当時はね」
「無敵で」
「それこそ海か密林でないとね」
「防げなかったわね」
「そこまで強かったのよ、けれど今はね」
 ナンは笑って今のモンゴルの話をした。
「草原で羊と馬と犬と暮らす」
「平和な人達ね」
「お相撲大好きな」
 この時代でも日本の大相撲で有名なモンゴル出身の力士は多い、大活躍して横綱になる者も出ている。
「馬が足のね」
「素朴で優しい人達って言うのね」
「そうなったのよ」
「もう無敵モンゴル軍じゃないのね」
「優しい草原の民よ」
 そうなったというのだ。
「のんびりしたね、いや」
「いや?」
「のんびりし過ぎて」
 ナンは笑って牛達を見て話した。
「ここにいる牛さん達以上にね」
「それでなの」
「連合の中じゃ田舎よね」
「人口少ないし」
「うん、産業もね」
 こちらもというのだ。
「あまりないね、有名だけれど小国よね」
「今じゃそうだっていうのね」
「しかもそれでいいっていうね」
「そうした考えなのね」
「草原で暮らせたら」
 それでというのだ。
「いいっていうね」
「そうした国になってるの」
「今のモンゴルは」
「それでも悪いとはですね」
 セーラが言ってきた。
「ナンさんとしては」
「草原の民だし」
「それならですね」
「うん、今のままでね」
「よいとですね」
「思ってるわ、そしてそれはね」
 その考えはというのだ。
「モンゴル全体でね」
「多くあるお考えですね」
「そうなの、草原が一番よ」
「そうした生活、そうした国があってもいい」
「そう思うわ、さてあと本当にあと少しで」
 ナンはカレーを完全に食べ終えて言った。
「文化祭もね」
「終わりですね」
「ええ、本当にね」
「いよいよ終わりです」 
 セーラがにこりと笑って言うとだった。
 ここで文化祭が終わりと放送があった、これで文化祭は終わりとなった。


大団円となり   完


               2021・12・24 
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