ハッピークローバー
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第十二話 合コンのはじまりその十四
「別にね」
「だったら大丈夫よ、下着がなくなったら」
その時はというのだ。
「冗談抜きでね」
「危ないのね」
「それで明男君のところから出たら」
「要注意ね」
「まして白いものがね」
「うわ、ないわ」
かな恵は一華のその言葉に背筋を伸ばして怯えた顔になった、顔が青くなっているのも確認出来た。
「それは」
「でしょ?そういうのないでしょ」
「ないわよ、一度も」
かな恵は全力で否定した。
「本当に」
「それなら大丈夫よ」
「そうなのね」
「ええ、安心して」
「というかそうした漫画雑誌で色々なジャンル入れてるでしょ」
理虹が雑誌自体の話をしてきた。
「それこそ」
「あっ、確かに」
かな恵もそれはと頷いた。
「ロリも女子高生もOLさんも人妻さんもね」
「そうでしょ、何でもありでしょ」
「それぞれの人がそれぞれのジャンル描いてて」
「それどの雑誌でもだしね」
漫画雑誌ならというのだ。
「もうね」
「どんなジャンルも揃えるのね」
「幅広く読んでもらわないとね」
さもないと、というのだ。
「雑誌も売れないから」
「だから作品のジャンルも色々なのね」
「普通の漫画雑誌でも格闘とか恋愛とかギャグとか色々でしょ」
「入ってるわね」
「それと同じでね」
「そうした作品も入ってるのね」
「そう、妹もあればね」
それでというのだ。
「お姉さんもね」
「あるってことね」
「そういえば義母とかもあるわね」
富美子が言ってきた。
「そうした雑誌で」
「義母ってお母さんね」
「中には実のね」
「あっ、そういえば」
かな恵は富美子の話を受けて思い出して言った。
「その雑誌に実のお母さんともって」
「あったでしょ」
「ええ、幾ら何でもね」
「明男とかな恵のお母さんって」
「何がっても有り得ないわよ」
かな恵はやや強い声で富美子に答えた。
「お空が割れてそこから超獣が出て来ても」
「それ韓国の諺?」
富美子はかな恵の今の言葉に突っ込みを入れた。
「金っちが言ってたけど」
「今農業科にいる?」
「そう、韓国人のね」
「韓国にそんな諺あるの」
「空が割れてもってね」
「そうなの」
「絶対にないとかいう意味で」
それでというのだ。
「使われるらしいわ」
「そうだったのね」
「そこから超獣は特撮よね」
「光の巨人ね」
「それとんでもないことだから」
空が割れてそうした存在が出て来ることはというのだ。
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