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第十一話 合コンその一
第十一話 合コン
遂に合コンの日が来た、一華達五人はまずはかな恵の家に集合することにした。だがその前に五人共それぞれだった。
着ている服や身に着けるアクセサリーのチェックに余念がなかった、そしてメイクも。
丹念にしていた、それは留奈も同じで。
自宅で丹念にメイクをしていた、それを見ていた黒髪を短くした筋骨隆々の青年が彼女に言ってきた。兄の雅之である。
「今日は何時にも増して熱心だな」
「だってこれから合コンだから」
留奈は鏡と向かい合ってメイクをしつつ兄に答えた。
「それでよ」
「そこまで熱心か」
「ええ、ここでね」
「彼氏ゲットか」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「それからはね」
「彼氏の子とか」
「仲良く色々とね」
「楽しむんだな」
「そうしたいから」
だからだというのだ。
「今からね」
「メイクに熱心なんだな」
「そういうことよ」
「彼女な」
「お兄ちゃんいないわね」
「俺は彼女よりもな」
兄は妹に答えた。
「やっぱりな」
「趣味よね」
「そっちの方がな」
「いいわよね」
「身体鍛えてな」
そうしてというのだ。
「筋肉と体力がある」
「そっちがいいのよね」
「ボディービルダーみたいなのじゃなくてな」
「ダンベル何キロみたいな」
「そうした現実的な方のな」
こう妹に話した。
「筋肉がな」
「それで体力もよね」
「いいからな」
「だから毎日ランニングと筋トレしてるのね」
「そうだ、努力は嘘を吐かないしな」
妹に笑顔で話した。
「そしてな」
「筋肉と体力もよね」
「嘘は吐かないからな」
それでというのだ。
「毎日な」
「走ってなのね」
「筋トレもな」
これもというのだ。
「しているんだよ」
「そうなのね」
「ああ、そっちと受験にな」
こちらにもというのだ。
「忙しいからな」
「高三だしね」
「それで部活もな」
こちらもというのだ。
「最後だしな」
「だから今忙しくて」
「それで彼女はな」
「今はいいのね」
「こう言って一年の時も二年の時も過ごしたけれどな」
兄は笑ってこうも言った。
「今もな」
「そうなるのね」
「受験が終わってから考えるな」
こう妹に言った。
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