| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生とめでたい幽霊

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二幕その八

「何かこうね」
「昔の昭和の日本を感じるね」
「大正から昭和になって少し経ったみたいな」
「木造でね」
「それで親しみの持てるね」
「いい雰囲気だよね」 
 先生は皆に微笑んで応えました。
「これもまた」
「そうだよね」
「このままこのお店にいたいよね」
「そうだよね」
「暫くの間ね」
「横丁の雰囲気もいいしね」 
 お店のあるそちらもというのです。
「凄く」
「そうだよね」
「昔の日本があって」
「今の日本も素敵だけれど」
「昔の日本もいいのね」
「日本の魅力は一面だけじゃないんだ」
 今だけではないというのです。
「過去の。色々な時代の日本もそうで」
「昭和のはじめの頃の日本もだね」
「こうして魅力的なのね」
「自由軒やいづも屋もそうだったけれど」
「それでなんばパークスの前にあった大阪球場も」
「そうだよ、こうしたものを見ながら」
 そうしえというのです。
「今はね」
「夫婦善哉だね」
「それを食べて」
「そしてだね」
「楽しむのね」
「そして織田作之助さんを学ぼうね」
 この人をというのです。
「そうしようね」
「確かこのお店になんだよね」
 ここでチーチーが言いました。
「主人公と旦那さんが入るんだったね」
「旦那さんが病気になってね」 
 老馬も言います。
「退院してから暫く何処かに行っていて」
「それでふらっと帰ってきて」
「美味いもの食べに行こうって言って」
 チープサイドの家族も言いました。
「それでこのお店に来たんだね」
「二人でね」
「それで食べるんだよね」
 トートーの言葉には感慨があります。
「このお店で」
「作品の事実上の最後の場面だったわね」
 ガブガブはこう言いました。
「後で少し続く感じだったけれど」
「前に続編があってそっちが発表されたけれど」 
 それでもと言ったのはポリネシアでした。
「二人で食べに来た印象的な場面なのは時事うtね」
「本当に色々あって彷徨って」
 そしてとです、ジップは言うのでした。
「最後に落ち着く感じだね」
「その場所がこのお店なんだね」
 ホワイティはお店の中を見回しています。
「二人が落ち着いた場所だね」
「そこから二人は別府に行くんだよね」
「九州の方にね」
 オシツオサレツは続きのお話をしました。
「けれどね」
「大阪でそうなる場所だね」
「そこに僕達はいるんだね」
 ダブダブも今は食べることより作品のことを考えています」
「そうなんだね」
「そうだよ、では今からね」
 先生は皆にあらためて言いました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧