ハッピークローバー
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第十話 性欲は誰にもその二
「十五歳だったのよ」
「つまりもうその年齢で」
「やろうと思えばね」
「やれるのね」
「私達だってそうね」
富美子はこう言った。
「十五歳だから」
「子供産めるのよね」
「そうなのよね」
「だから生理あるしね」
「そうよね」
「だから」
生理があるからとだ、かな恵は言った。
「私達だってで」
「男の子もね」
「身体の仕組みは違うけれど」
「子供作られるのよね」
「十五歳でも」
「子供と思っていても」
「身体はね」
そちらはというのだ。
「こう言ったら何だけれど」
「どうだっていうの?」
「大人ってことね」
「子供産めるから」
「そういうことよね」
「じゃあ私達だって」
一華は難しい顔になって述べた。
「そういうことしたら」
「避妊しないでね」
「それで中で、で」
「危ない日だったら」
「それでなのね」
「そうなるわよ」
かな恵は一華にも話した。
「やっぱりね」
「そうよね」
「だからお付き合いしても」
「そうしたことは」
「気をつけて。というか」
かな恵はさらに言った。
「まだまだ早いわね」
「早いの」
「そう思うわ、私は」
「そうなのね」
「本当にまずいことをしたら」
これまで話した様なことをというのだ、かな恵はかなり真剣な顔になってそうして一華に対しても他の娘達にも話した。
「出来てね」
「大変なことになるわね」
「うちの学校でもあったかもね」
「できたってことが」
「それがね」
実際にというのだ。
「そうかも知れないわよ」
「そうしたお話聞いたことないけれど」
「こういうお話って黒歴史になるからね」
「学校でも」
「学校にもよるけれどね」
「うちの学校だと」
「穏やかで真面目なカラーだから」
かな恵は自分達の学園のそうした話もした。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、それでね」
「こうしたお話はなの」
「黒歴史になって」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「隠されるのね」
「そうなるんじゃないの?」
「そうなの」
「こうしたことってあるでしょうしね」
「どうしても」
「ついついって人が出て」
そうしてというのだ。
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