僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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15-⑷
次の日、清音が店にやってきて
「お姉ちゃん ウチ しばらく お店に来るの止めるわー」
「なに言い出すのー もしかして、あのこと気にしてるの? だったら、あんなこと関係ないわよー 気にする必要ないよ」
「だけどなー お店に迷惑かけられないしー まるっきし、ウソちゃうしなー 確かに、ウチって、情婦だったんだなぁーって・・」
「清音 今は、ちゃんと働いているじゃぁ無い 誰からも、文句言われることないわ 昔のこと、気にしちゃぁだめよ しっかり しよー 普段どおり、やってればいいのよ あんなの一時のことだから」
「ウン でもなー しばらく、寄らないようにするわー もしかしたら、あいつが追いかけてきたんかもしれへんしなー だったら、そのうち、店に迷惑かかるよー」
と言い残して、清音は帰って行った。私は、あの清音をまとわりついていた奴かーと、思ったが、その男は私がホテルで働いていたことなんか知らないはずだし、ここに居ることもわからないはずだから、あの書き込みの人物じゃぁない、他の人物がいると考え直したのだ。
3時の休憩の時に、又、舞依ちゃんが
「店長 あの書き込み、レーザービーム明さんとか、あちこちから攻撃されて、炎上してしまったみたいよ」と、スマホを見せて来た。そして、星田さんが
「店長 ここに書かれていた従業員って、多分、私のことですわ ご迷惑かけてしまって・・」
確かに、私も《以前からあるレストランの顧客に自分の店の割引券を渡して愛想を振りまいて、女を武器に客を増やしていった若い女店長は、他社レストランの優秀な従業員を引き抜いたりするといったやり方もしている》という書き込みも見た。
「星田さん 気にしないで 優秀なって 書かれているんだから、良かったじゃあない 笑ってりゃぁいいのよ 私も、こんなでまかせに負けないわよ 相手にしないわ・・」
と言いながら、私には、書き込みした人物が見当がつき始めていた。ここまで、内情を知っていて、調べることができて、おそらく逆恨みしているだろう人物が。あいつだ。
夜になって、光瑠から、連絡があった。
「美鈴 徹底的に、やり込めたと思うよ、明璃にも手伝ってもらったけどね。それにね、いろんな人が投稿してくれたのよ 援護射撃みたいにね みんな、美鈴のファンみたい だけど、私、思うんだけど、犯人は、昔、ほらっ・・ナカミチを裏切った人 あの人 なんて名前だっだったけ」
「うん 光瑠 ありがとう もう いいのよ それ以上は ほっておけば・・ 相手したくない あんな奴、自滅するわよ 私 それよりも、清音が心配なの 自分のせいだと思い込んでいるみたいだから・・ 明璃ちゃんにね」
「美鈴 大丈夫 明璃は、清音ちゃんのとこ、行ってくるって、もう、出掛けたよ 泊まってくるって言って居た あの子 早いよ そういうこと」
「そう 明璃ちゃんに、様子見に行ってって、お願いしようと思ってたの」
「うん 明璃は、最初に、清音ちゃんのこと心配してたみたい。親友なんだって」
「光瑠 明璃ちゃんって、光瑠の妹にしては、上出来よね あんなに小学校、中学と変人扱いされていたのに・・」
「あのねー 美鈴 それは・・ネ 姉がちゃんとしているからよ」
「ああ 私は そんなご立派な方を親友に持って幸せでございます ウフッ」
「私も みんなから、慕われている、やり手 経営者を親友に持って幸せでございます ウフッ」
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