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イベリス

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第三十五話 テストの結果を受けてその十一

「戦闘機格好いいし青い制服も恰好いいから」
「だからなのね」
「一番好きなのはって言われたら」
「航空自衛隊ね」
「空自さんね」
 こちらだというのだ。
「お父さんとお母さんと違ってね」
「お父さんもお母さんも陸自さんね」
「陸上自衛隊ね」
「あの人達が好きよ」
「そうなのね」
「災害の時に一番頑張ってくれるから」
 だからだというのだ。
「見ていたらね」
「地震とか台風とか」
「ボランティアの人達も頑張ってくれて警察や消防署の人達もね」
「頑張ってくれるわね」
「けれど何といってもそうした時は自衛隊でしょ」
「一気に大勢来てくれて重機で頑張ってくれるわね」
「その自衛隊の人達の中でもね」
 最もというのだ。
「陸上自衛隊の人達が頑張ってくれるからよ」
「お父さんとお母さんは一番好きなのね」
「航空自衛隊と海上自衛隊もいいけれど」
「千葉県にも神奈川県にも基地あるし」
「災害の時は」
「陸上自衛隊ね」
「真っ先に来てくれて」
 そうしてというのだ。
「沢山の人達を助けてくれるからね」
「好きなのね」
「そうよ、それで埼玉も神奈川も千葉もね」
「都会よね」
「だからお父さんも何だかんだで」
 今は嫌がっていてもというのだ。
「慣れると思うわ」
「埼玉県に」
「お父さんは都会でしか暮らせないけれど」
「埼玉県も都会だから」
「だからね」90
 それ故にというのだ。
「大丈夫よ」
「慣れるのね」
「ウォーカーも出てるしね」
「埼玉もね」
「東京も出ていて」 
 この雑誌がというのだ。
「神奈川も千葉もで」
「埼玉もだから」
「大丈夫よ、そもそも東京とその周りは世界でも有名な街が集まっていて」
「メガロポリスよね」
「そこまでになっているから」
「埼玉にいてもね」
「何の問題もなく都会の暮らしでやっていけるわね」
「そうに決まってるわ。所沢だって」
 父が転勤するその場所はというと。
「大都会よ、西武ライオンズの本拠地だしね」
「その話絶対に出るわね」
 所沢といえばというのだ。
「所沢っていうと」
「お母さん的にはね」
「第一なのね」
「だからね」
「西武の試合もね」
「ファンじゃなくても」
「それでも気が向いたらね」
 それならというのだ。
「その時はね」
「観ればいいのね」
「お仕事の後でね」
「お父さんセリーグファンでも」
「あくまで気が向いたらね」 
 それならというのだ。
「いいのよ、しかしね」
「しかし?」
「昔の西武は凄かったわね」
「そうだったの」
「お母さんが子供の頃はね」
「三十年位前は」
「そう、その頃のころはね」
 母は咲に話した。
「誰か詳しい人に聞いてね」
「どれだけ強かったか」
「そうしてね」
「じゃあそうしてみるわね」 
 咲は飲みつつ母に応えた、そしてその最後の一缶を飲んでだった。
 歯を磨いて寝た、翌朝彼女は二日酔いでなく少し頭が痛いが二日酔いの薬を飲んでから出勤した父の話を聞いてから自分も朝ご飯を食べて登校した。


第三十五話   完


                2021・10・15 
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