ドラゴンボールZ~孫悟空の娘~
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第17話
前書き
未来トランクスの師匠は最初は未来の悟林、二番目が未来の悟飯です。
悟林は青年に着いていきながらどこに向かうのかを尋ねる。
「ねえ、お兄さん。お父さんはどこに降りるの?」
「少し待って下さい…573の…18220ポイントぐらいか…じゃあこの辺りだな…ここに降りましょう」
青年が腕時計らしき物で座標を確認すると、ここに降りるように言う。
「うん」
青年と悟林が降りると悟飯達も降りてきた。
青年はケースからカプセルを出すと展開し、四角い箱にチューブのような物がついている何かを出した。
「何これ?」
「これは冷蔵庫ですよ。飲み物はたくさんありますから悟林さんもどうぞ」
ドアを開けてジュースを1つ取り出し、青年は悟林にも飲んでいいと言うと早速選ぶ。
「ありがとう!えーっと、何が美味しいのかな…?」
冷蔵庫の中身を見ても見慣れない物も混じっており、どれが美味しいのか分からず迷ってしまう。
「悟林さんなら…これがいいかと」
「ありがとう!あ、美味しい!!」
白い缶のジュースを受け取り一口飲むと好みの味だったのか悟林は満足そうに飲み続け、そんな悟林の姿を青年はどこか懐かしそうに見つめていた。
「皆さんもどうぞ」
青年が言うと悟林が飲んでいることで警戒が幾分か緩んだのか悟飯とブルマが出た。
「頂くわ!」
「僕も」
そんな2人に笑みを浮かべる青年。
「頂きます!」
「うちの製品でこんな冷蔵庫あったかな…」
「ねえ、お兄さん…お父さんって何時くらいで来るの?」
「そうですね、孫悟空さんは今から3時間後に地球に到着すると思います」
「ふうん…」
悟林の問いに青年が答えると悟飯が尋ねてきた。
「どうしてお父さんのことを知っているんですか?」
「俺も話で聞いたことがあるだけで、会ったことはないんです…」
「…じゃあ何で3時間後にここへ悟空が来るって知ってんだ?」
会ったことはないのに悟空が3時間後にここに降りてくることを知っているのかクリリンが尋ねる。
「…それは…すいません…言えないんです…」
どこか申し訳なさそうに言う青年に今度はベジータが尋ねる。
「言えないってのはどういうことだ?貴様は一体何者だ。どうやってあんなパワーを身につけた…」
「す…すいませんそれも…」
「そう言えば、お兄さんも超サイヤ人になれてたよね。フリーザに星ごとやられたのにサイヤ人ってまだいるんだね」
悟林がそう言うとベジータが怒鳴ってきた。
「ふざけるな!サイヤ人は俺とカカロット、ここじゃそのソンゴクウって名前だがな…それに地球人との混血である悟林とその弟のガキ…この4人しかもう残っていないんだ!貴様がサイヤ人であるはずがないだろ!」
「でもベジータさんが知らないってだけでサイヤ人の生き残りがいるかもしれないじゃん。えーっと、例えばベジータさんが生まれる前に他の星に飛ばされたとか」
「ぐっ…だが、サイヤ人は全て黒髪のはずだ…」
「じゃあ、私達と同じ混血じゃないの?」
「え、ええ…まあ一応」
サイヤ人であることはバレているので混血であることは知られても問題ないようだ。
「あれ!?ねえ…それうちのカプセルコーポレーションのマークじゃない!?何で?うちの社員?」
ブルマがジャケットの肩部分にあるCマークを見て言う。
「…そう言うわけじゃないんですが…」
「それも秘密?じゃあ名前も歳も全部内緒なわけ?」
「名前は言えませんが、歳は17です…」
名前さえ言えない青年に誰もが訝しむ。
「名前も言えんというのは妙だな…」
「ああ…隠す意味がないだろう…」
「よし!質問はもう止めましょ、困ってるじゃない!この子は私達や地球を救ってくれたのよ!」
「賛成!」
ブルマの言葉に悟林は同意し、青年についての素性を調べるようなそれ以上の質問はしないことにした。
「ねえ、お兄さん。私とお話しようよ」
「え?悟林さんとですか?」
「嫌?」
「いえ、大丈夫ですよ」
「じゃああっちで話そうよ」
少し離れた岩場を指差す悟林に青年も頷いた。
「あら、悟林ちゃん積極的ね」
「ブルマさん、悟林ちゃんは子供ですよ」
ブルマとクリリンの会話を聞き流しながら、青年と一緒に岩に腰掛ける。
「ねえ、お兄さん。魔閃光が使えるなら魔貫光殺砲も使える?」
「え?あの…」
「大丈夫、言わないよ。秘密にする」
「…使えます。どっちも俺にとって大切な…形見のようなものですから」
「そっかあ…教えてくれた人はピッコロさんみたいに厳しかった?」
それを聞かれた青年は一瞬答えにくそうにしながらも秘密にしてくれるならと思ったのか答えてくれた。
「俺はピッコロさんのことは良く知らないから比較出来ませんが、物凄く厳しかったですよ。でも魔閃光や魔貫光殺砲を覚えた時、自分のことのように喜んでくれて…出来たご褒美にたくさんのことを教えてくれました。武道だけでなく勉強も…色々教わりました。動物や食べられる植物や怪我の治療に使える薬草とか…」
「そうなんだ…ねえ、お兄さん!組み手してよ!」
「組み手ですか?」
「うん、ただ待ってるの暇だし。お兄さんも強いからやりたいんだ」
わくわくしたような表情に青年は懐かしそうに目を細めると頷くことで承諾した。
2人は多少の距離を取って相対すると悟林は待ちきれないとばかりに構えた。
「よーし!負けないからね!!」
「悟林さん、手合わせ前の一礼をしなければ」
「え?あ、そうだった…」
青年に言われて慌てて一礼する悟林。
父親の悟空もこれに関してはうるさかった記憶がある。
一礼をした後に両者は構えた。
2人が構えた瞬間いくつもの視線が向けられたがそれらを無視して両者は動き出す。
悟林が早速拳と蹴りを繰り出すと青年にいとも簡単に防がれる。
しかし受けた青年は悟林の攻撃の重さに驚いた。
こんな小さな体のどこにこんな力があるのだろうと。
悟林の方も青年の攻撃を防ぎながらも動きを良く見ており、青年の闘い方は自分の理想とも言えた。
父親の剛と師匠の柔を融合させた型。
しかし青年の気の質は誰かに似ているような気がする。
「(…まあいっか)」
気になるけれどこんな楽しい組み手の前ではそんな物は些細なことだ。
青年も笑みを浮かべて自分との組み手を楽しんでいるのが分かった。
しばらく攻防が続き、青年は一気に目付きを鋭くして悟林との距離を詰めて足払いをかけると悟林は尻餅をつき、青年の拳が眼前に迫ると寸止めしてくれた。
「っ……」
「ありがとうございました。こんなに楽しい組み手は久しぶりです」
「うう…参りました…」
悟林は悔しそうにして立ち上がり、胸の前で自分の右の拳を左の掌に押し当てて黙礼し、青年も同じ動作を返す。
拳を納めると言うのは既に敵意がないという拳法での礼の形。
「悟林さん、とても強かったです」
「負けちゃ意味ないもん」
悔しそうに青年を見上げると青年は優しく微笑んだ。
「大丈夫です。悟林さんなら俺よりずっとずっと強くなれます。それこそ宇宙一になれるくらいに」
「そうかなあ……お父さんが帰ってきたら修行に付き合ってもらお」
悟空が来るであろう空を見上げながら呟く悟林。
青年も同じように空を見上げた。
「あの人…闘い方がお姉ちゃんに似てる…」
「そうだなあ…悟空やピッコロの技を合わせたような…」
2人の組み手を見たクリリンと悟飯は青年の動きが悟林に酷似していることに気付いた。
そして3時間が経過して青年が時間を確認すると立ち上がった。
「そろそろ到着するはずです」
それを聞き、全員が感覚を研ぎ澄ませると大きな気を感知した。
「ほ、本当だ…!感じる!気を感じるぞ…!」
「た…確かに何かが来る…!」
「じゃ、じゃあ、あの子の言った時間も場所もズバリだったってわけ!?」
「お父さんだ!お父さんの気だ!」
宇宙から飛来する小型の宇宙船。
それが着地した地点に悟林は急いで向かう。
クレーターの中心にある宇宙船のハッチが開くと見慣れない服装の悟空の姿があった。
「お父さーん!」
久しぶりに見た父の姿に悟林は勢いつけて悟空に飛び付いた。
「うわあっ!悟林…おめえ…何でここに?」
「みんなもいるよ」
「あれ?本当だ。何でおめえ達がここに?どうやってオラのことが分かったんだ?」
悟空が悟林を抱いたまま舞空術で上昇した。
「(本当に生きてやがったか…)」
ベジータは五体満足の悟空の姿を見つめながら心の中で呟いた。
「この子よこの子!この子がここに帰ってくるって教えてくれたの!」
「知ってるんでしょ!お父さん」
「…?誰だ?」
「「「へ?」」」
ブルマが青年のことを教え、悟飯が悟空に尋ねるものの知らないと返される始末。
青年の謎が更に深まった。
「こ…この子知らないって…全然?」
「ああ、全然知らねえ」
ブルマが再度尋ねても悟空の答えは変わらない。
「孫君がこの時間にこの場所に来るって知ってたのよこの子…」
「……」
「本当か!?妙だな…フリーザ達には宇宙船を発見されていつオラが地球へ着くか分かってたみたいだがな…それにしてもフリーザ達を倒したのは誰だ?すんげえ気だったな?」
「フリーザ達は悟林とそいつがやったんだ。あっという間にな…貴様や悟林のように超サイヤ人になれるんだ。」
「超サイヤ人に…って、悟林もか!?そいつは凄えや!オラも相当苦労したのによ!それにしてもオラ達の他にもサイヤ人がいたとは知らなかった!」
娘や目の前の青年が超化出来ることに驚く悟空だが、同時に感心する。
「違う!サイヤ人は絶対に俺達以外にはいない!いるわけないんだ」
ベジータの反論だが、超化出来るのがサイヤ人である何よりの証拠だろう。
「ふうん…ま、そんなことはどうでもいいさ。とにかく超サイヤ人なんだろ!?」
「どうでもよくはないでしょ。あんたって相変わらず軽いのね」
確かに軽いが考えても仕方ないことなのも確かである。
今まで無言だった青年が口を開いた。
「孫さん、それと悟林さんも…お2人にお話があります…ちょっと…」
「あ、話してくれるんだっけ?」
約束していたことを思い出した悟林は父の腕から飛び降りる。
「何だよ、俺達には内緒ってわけか?」
「わりいな、ちょっと待っててくれ」
青年と悟空と悟林は悟飯達から大分離れた場所に移動する。
「この辺りで…」
「そういや礼を言わなきゃな。悟林に手を貸してくれてすまねえ。オラがやっぱ甘かったらしい…フリーザはナメック星でやっつけておくべきだった」
「フリーザ達はあなたと悟林さんが倒すはずだったのですが、時間的な食い違いがあって何故か無理でした…そこでやむを得ず俺が…」
「ああ、フリーザ達の宇宙船の方が速くて抜かれちまったんだ。ちっとも反省してねえようだからやっつけてやろうとしたらおめえ達が先にやっつけちまってたからなあ」
「えへん!」
「あなたが到着するまで3時間もあって無理だったようですね」
悟林が胸を張り、青年が3時間もあっては無理だったことを言うと悟空は2人に笑みを見せる。
「いやあ…そうでもねえ。新しい技を手に入れてさ」
「新しい技!?」
「何の技なのお父さん?」
「所謂、瞬間移動って奴だ」
「「瞬間…移動!?」」
青年と悟林の声が重なる。
悟空はそれを気にせずに瞬間移動のことを説明した。
「ヤードラットって星の連中が教えてくれたんだ。不思議な連中でさ。力はそんなに強くねえが、色んな技を知ってんだ」
「そ…そうだったのですか…俺は無意味に歴史を変えてしまった…そのせいで孫さんと悟林さんだけに会うつもりだったのにみんなと出会ってしまったし…」
「歴史…?どういうことだ?」
青年の言葉が気になった悟空は不思議そうに見つめる。
「その前にお伺いしたいのですが…孫さんは自分の意志で自由に超サイヤ人になることが出来ますか?悟林さんのように無理をしてなるような感じではなく」
「ああ、最初は駄目だったが、苦労して今はコントロール出来るようになった。」
「凄いなお父さん。私は界王拳で無理してパワーを上げないと変身出来ないのに」
「今ここで…なって頂けませんか?お願いします…」
「…分かった。んっ!!」
気合を入れると悟空は青年と同じように、悟林と違って技で無理やり変身するような物ではなく普通に超化した。
「わあ…凄いなお父さん。格好いい」
「ありがとな、さてこれでいいのか?」
普段の悟空からは考えられないくらいに声が低い。
悟林もそうだが、変身すると少し興奮してしまう影響なのかもしれない。
「ど…どうもありがとうございます…驚いた…超サイヤ人になった悟飯さんと瓜二つだ…」
「悟飯と?…どういうことだ?」
遠くで驚いている悟飯を少しだけ見遣り、次に悟林を見つめる。
「悟飯は超サイヤ人になれないよ」
ナメック星に帰ってから修行はしていないし、超サイヤ人になろうとさえ思ってもいないだろう。
「…まあいいさ、で…どうするんだ?」
「俺も超サイヤ人に…」
青年も超化すると悟空の目が見開かれた。
「その若さで大したもんだ。俺が苦労した超サイヤ人になれるなんてな」
自分が苦労した超化を目の前の青年も同じようにコントロールしている。
いや、自分以上に慣れている様子に敬意を抱いた。
「悟林さん、少し離れていただけませんか…失礼します」
「え?」
次の瞬間、背負っていた剣を抜いて悟空に振り下ろすが寸止めする。
「…な…何故避けなかったのですか…?」
「殺気がなかったからだ。止めると分かっていた」
「…なるほど…では今度は止めません。良いですね」
「分かった」
剣を構える青年に対して悟空は人差し指を立てると気を集中させる。
それにより、同じ超化をし、そのエネルギーを乗せられた青年の剣を受け止める程の硬度となる。
青年の連擊を指一本で捌いて見せる悟空に青年は距離を取って剣を鞘に戻すと超化を解いて笑みを浮かべた。
「流石です。噂は本当でした。いや…それ以上です…フリーザをも切り裂いた剣だったのですが…」
「おめえが本気じゃなかったからさ」
悟空も超化を解くと青年が口を開いた。
「それでは全てをお話します。これからお話することは全てあなた達の心の中だけにしまっておいて下さい」
「分かった、安心して喋ってくれ。オラは口の固い方だ」
「私も大丈夫」
「この時代のあなた達には信じられないかもしれませんが…俺は約20年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたのです」
「未来から!?」
「に、20年後…ってことはお兄さんは私より年下なの!?」
「はい、名前はトランクス…何故俺がサイヤ人の血を引いているのかと言うと…あそこにいるベジータさんの息子だからです…」
「「え!?ベジータ(さん)の!?」」
衝撃の告白に悟空と悟林の目は大きく見開かれた。
「そして俺がどうして悟林さんの…正確にはピッコロさんの技を使えるのかと言うと…俺の師匠は未来の悟林さんだからです」
「え!?私が!?」
「ご、悟林の弟子い!?」
更なる衝撃の告白に父子の目は更に見開かれたのであった。
驚愕の事実に悟空と悟林は目を見開いた。
「ほ、本当におめえベジータの息子なのか?そ、それに悟林の弟子って…」
「はい」
「に、似てる…確かにベジータさんに似てるよ…あのベジータさんがトランクスさんのパパかあ~…へえ~」
未来であのベジータが結婚してトランクスのような子供まで作るとは。
ベジータの伴侶となった人物が凄く気になる。
「この2年後に俺が生まれたんですよ悟林さん。でもそんなことを言いにタイムマシンで来たわけじゃないんです…是非あなた方に知っておいて欲しい重大なことが…」
「重大なことって何なの?」
悟林が尋ねると、トランクスは説明を始めた。
「今のこの時代から3年後の5月12日、午前10時頃。南の都の南西9㎞地点の島に恐ろしい2人組が現れます…この世の物とは思えない程の怪物が…」
「…何者だ、宇宙人なのか?」
「いえ…この地球で生み出された人造人間…所謂、サイボーグという奴です。造り上げたのは元レッドリボン軍の狂人的科学者、ドクター・ゲロ…」
「レッドリボン軍!」
聞き覚えのある組織の名前に悟空が反応する。
「歴史の本で見たことあるよ。地球の最悪の軍隊だったって!」
悟林も歴史の勉強でレッドリボン軍について勉強済みだったようだ。
「そうです、軍その物はあなたが昔叩き潰したらしいが、ドクター・ゲロは生き残り、研究を続けていた…」
「何のためだ、例によって世界征服が目的か…?」
「良くは分かりませんが、少なくともドクター・ゲロの狙いはそうだったと思います…しかし究極の殺人マシンとして造られてしまったその人造人間達は生みの親であるドクター・ゲロをも殺してしまった…つまりただ殺戮と破壊だけを楽しみとする人造人間だけが残ってしまったのです…」
超サイヤ人になれるトランクスが怪物というくらいなのだから相当に強いのだろう。
それこそフリーザ以上に。
「フリーザをあっさり倒しちゃったトランクスさんが怪物って言うんだからとんでもない奴らなんだね」
「はい…悟飯さんと一緒に立ち向かったのですが…相手も2人…1対1に持ち込んでも勝てませんでした」
「悟飯と…?待てよ、悟飯以外のおめえの味方は…?」
「…いません。20年後に戦士は俺と悟飯さんしか残っていないんです…」
「「……!」」
その言葉に2人は息を飲んで話の続きを待った。
「3年後の闘いでそこにいる父もクリリンさんもヤムチャさん、天津飯さん、餃子さん、ピッコロさん…皆、殺されてしまったのです…闘いの途中で悟飯さんを逃がし、辛うじて生き延びた悟林さんも…」
「え!?私も死んじゃったの!?」
「ええ…悟林さんは俺と悟飯さんを超サイヤ人になれるように鍛えてくれた師匠だったのですが、俺と悟飯さんを生かすために単身で人造人間に挑んで…俺の時代で4年前に人造人間を道連れにしようとして自爆したのですが、それでも奴らを倒しきれなかったんです…」
「そ、そんな…私、死んじゃうんだ…」
まさか超サイヤ人に変身出来るはずの今の自分より強いであろう未来の自分が自爆までしても倒せなかったことに悟林はショックを受ける。
「あなた方も知っておられるようにピッコロさんが死んでドラゴンボールも無くなり、誰も生き返ることが出来なくなってしまったんです…年月をかけ、楽しみながらじわじわと命を奪っていく人造人間のせいで俺のいる未来の世界は地獄のような物です…今は何とか俺と悟飯さんが奴らの侵攻を食い止めて被害を抑えていますが…それも…時間の問題でしょう…強すぎる…!強すぎるんですよ奴らは…!」
人造人間の理不尽な強さに怒り、震えるトランクスだが、悟空はあることに気付いた。
自分の名前が人造人間に殺された者の中に入っていないことに。
「ま、待てよ。オラは?オラはどうなったんだ!?オラもやられちまったのか!?」
「あなたは闘っていない…今から間もなく病気に冒されてしまうんです…そして死んでしまわれる…」
「え…!?」
「お、お父さんが病気で!?」
「ウイルス性の心臓病です…流石の超サイヤ人も病気には勝てなかったんです…」
「…ま…参ったな…仙豆も病気には効かねえのか…」
「あっ!でもドラゴンボールで…ああっ!私使ってたーっ!!」
「…くっそ~死んじまうのか…悔しいな…闘いてえよそいつらと…」
超サイヤ人になるためにドラゴンボールを使ってしまったことに頭を抱える悟林。
そして闘えずに死んでしまうことに悔しがる悟空。
「…た…闘えないのが残念なんですか…恐怖はないのですか…」
「そりゃ怖いけどよ…すっげえ強い奴らなんだろ、やってみてえよな…」
「…あなたはやはり本物のサイヤ人の戦士だ…母さんや悟林さん達の言った通りの人だった…頼もしいですよ。来てよかった…症状が現れたらこれを飲んで下さい」
トランクスが差し出したのは小さな小瓶であった。
「これ…もしかして薬?」
「はい、悟空さんの薬です。この時代には不治の病でも約20年後には特効薬があるんです。この薬であなたは死なずに済みます…一応ウイルス性なので悟空さんが発症したら念のため悟林さん達も飲んで下さいね」
「分かった」
「本当か!やった!サンキュー!早くそれ言ってくれりゃいいのによもう!」
薬によって死なずに人造人間と闘えることに喜ぶ悟空。
「お父さん良かったね!」
「おおっ!」
「本当はこういうことはまずいんです…歴史を変えてしまうことになって…でもあんな歴史なら…あなたなら必ず何とかして下さると信じています。母さんもそのことだけを願い、苦労してやっとタイムマシンを完成させてくれたんです…」
「お…おめえの母ちゃん…オラのこと知ってんのか?」
「はい、良く…」
それを聞いた悟空と悟林の表情が引き攣る。
トランクスの容姿に、悟空を良く知る女性…それから導き出される答え…。
「ね、ねえ…お父さん…トランクスさんの髪の色…誰かに似てない?目の色とかさ…」
「た、確かに…ま…まさか、そ…その母ちゃん…って…」
「はい、あそこにいる…」
「どっひゃーーーーっ!!!」
「えーーーーっ!!!?」
地面を揺るがす程の大声を出す2人。
「ブッ、ブルマが…!!」
「ブルマさんがトランクスさんのお母さん!?」
驚愕する2人。
まさかヤムチャの恋人のはずのブルマにベジータとの間にトランクスが出来るとは…。
「い…今のが一番おどれえた…!」
「そ、そうだよ!ブルマさん、ヤムチャさんとお付き合いしてたはずなのにベジータさんと結婚したなんて!」
「俺の時代の悟林さんから聞いたんですけど…どうもヤムチャさんは浮気性だったらしくて、堪忍袋の尾が切れた母さんが別れを切り出したらしいんです…教えてくれた悟林さんも呆れてました…その後、寂しそうな父を見てつい何となくらしいんですが…でも結婚はしてなくて…あ…ああいう性格の母ですから…」
「…ヤムチャさん、最低だね…それにしても世の中どうなるか分からないもんだねお父さん」
「そ、そうだなあ…ま…まあ、そこんとこがあいつらしいっちゃ、あいつらしいけど…」
「ま、まあ、それでトランクスさんが生まれたから結果オーライでしょ?こ、こう言っちゃなんだけど、ブルマさんの何となくに感謝だね。」
「はは…父は俺が物心つく前に死んでしまったもんですから初めて会えて感激しました」
悟空と悟林はヤムチャ達の方を見る。
確かに喧嘩ばかりだと聞いているが、ヤムチャを生き返らせるためにナメック星にまで行ったというのに、最終的にベジータとくっついたとは。
「あ…あの、このことは特に絶対に内緒にしておいて下さいね。喋っちゃって2人が気まずくなってしまうとお…俺は存在そのものが無くなってしまって…」
「分かった分かった」
「トランクスさんのことを上手く隠して説明すればいいんだね?任せてよ」
2人の言葉にトランクスは安堵すると、トランクスはそろそろ未来に戻ろうとする。
「では、俺はこの辺りで失礼します。早く母さんを安心させてあげたいし」
「ああ、これ助かったって伝えてくれ。変わるといいな。未来…」
「はい、悟空さんの強さを知って少し希望が持てました。」
「トランクスさん、また会えるかな?」
「分かりません…タイムマシンの往復分のエネルギーを得るにはかなりの時間が必要なんです…もし、それまでに生きていられたら必ず応援に来ます。3年後に…今度は悟飯さんも一緒に!」
それを聞いた悟空も悟林も笑みを浮かべた。
「生きろよ、いい目標が出来た。こっちもそのつもりで3年間たっぷりと修行するさ」
「私達も頑張るからトランクスさんも頑張って。未来の悟飯にもよろしく」
トランクスは笑みを浮かべてこの場を舞空術で飛び立ち、去っていった。
「よーし、みんなに説明しないと」
「おめえ、大丈夫か?」
「大丈夫、トランクスさんのこととか言わなきゃ良いんでしょ?おーいみんなー!!」
悟林と悟空は合流し、悟林がトランクス関連のことを隠しながら全てを話す。
流石に誰もがショックの色を隠せていない。
「ちょっと嘘臭い話だよな。未来からやって来たって言われてもなぁ……」
「タイムマシンでー?」
ヤムチャが軽く笑いながら言い、ブルマも少し笑う。
「別に信じないなら信じないで良いんだよヤムチャさん。どうせ後で困るのは3年後の闘いで人造人間に殺されるヤムチャさんだし、私は別にヤムチャさんが人造人間に殺されても痛くも痒くもないしねー」
「お、お姉ちゃん…!?」
あまりにも冷たい声に悟飯は悟空の服を掴む。
悟空も悟林の冷たい態度の理由が分かり、苦笑いを浮かべている。
恋愛事に対する関心は薄いものの、サイヤ人との闘いで死んだヤムチャを生き返らせるためにブルマはわざわざナメック星に行ったのに浮気性でブルマの怒りを買ったヤムチャへの悟林の好感度はマイナスの限界突破だ。
「え?あ、あの…悟林ちゃん…?俺、何かしたかなー?」
「さあ?」
幼い上に混血とは言えサイヤ人の冷たい視線にヤムチャは冷や汗をかきながら後退る。
「俺は修行するぞ…死にたくはないからな」
ピッコロは3年後の人造人間との闘いに向けて修行することを決意する。
それ以前にピッコロは悟林から聞かされなくても自慢の聴覚で聞き取っていたようだが。
「あ、お姉ちゃん。あれ?」
「ん?あ…」
悟飯に呼ばれて振り向いた先にはタイムマシンに乗ったトランクス。
悟林とトランクスの視線が合うと互いに手を振った。
そしてトランクスを乗せたタイムマシンは未来へと帰っていった。
「行っちまったな…」
「うん…また会えるといいな」
悟空は未来のトランクスの師匠となった娘の頭を撫でながら言うと、悟林はトランクスとの再会を願った。
「お…俺は修行をするぞ…」
「俺も…」
「(くそったれ…3年後には必ず俺が生き残ってやる…)」
これを見た皆は彼が未来から来たという事を信じ、それぞれ3年後に向けて修行をする事を決めた。
トランクスが伝えてくれた未来からのメッセージ。
地獄の未来を振り払うための闘いに挑むためにそれぞれが厳しい修行をする決意でいた。
「カカロット、教えろ…貴様ナメック星でどうやって生き残った…」
「そういやそうだ…フリーザの宇宙船はぶっ壊れてたんだろ?界王様も言っていた。助かるわけないってな…」
界王ですら助からないと断言したほどの絶望的な状況だったのだ。
一体悟空はどうやって生き残ったのだろう。
「ああ、オラだって駄目だと思ったさ。だけど運良くすぐ近くにその玉っころみてえな宇宙船があってよ。4つか5つか…」
それを聞いたベジータに心当たりがあったようだ。
「そ…そうか…ギニュー特戦隊…!奴らの乗ってきた船だ…!」
「…とにかくそいつに乗ってがむしゃらにスイッチを押したら上手く飛んで脱出出来たんだ。そんでもって宇宙船は勝手にヤードラットって星に着いちまった…」
「ギニュー達はヤードラットを攻めていた…そこに着くようにインプットされていたんだ…なるほど、その妙な服はヤードラット人の物か…」
悟空の服装は靴を除けば全て地球にはない物で、恐らくヤードラット人の民族衣装なのだろう。
「貴様のことだ…ヤードラットに行ってただ帰っては来るまい…奴らは力はないが不思議な術を使う…そいつを習っていやがったな…」
「当たり~!流石に良く知ってんな」
「そうか!お前それで今まで地球に帰ってこなかったのかよ!」
「ねえねえ、どんな術なの!?教えてよ!」
悟空がポルンガの願いで帰らなかった理由を理解し、ブルマは好奇心で悟空の術について尋ねた。
「時間が無くてよ、教えてもらった技は1つだけなんだ。そんでも、えれえ苦労したんだけどさ。瞬間移動って奴が出来るようになったぜ!」
「それで一度は地球に戻ろうとしたんだよね」
「ああ、その前におめえ達がフリーザ達を倒しちまったからな」
瞬間移動の習得に仲間がざわめく中、少し前にトランクスと共に聞いていた悟林は平然としていた。
「ほ…本当か孫…!やってみせろ…!」
「見たい?良いよ。これはさ、場所じゃなくて人を思い浮かべるんだ。そんでもってそいつの気を感じ取る…だから知った奴のいねえ場所とかは行けねえんだ。え…と、どこ行ってみっかな…よし」
「「あっ!」」
場所を決めたのか悟空の姿が一瞬で消えたことに悟飯とクリリンが声を上げた。
「ただいまー!」
そして間を置かずに戻ってきた悟空にベジータが皮肉気に口の端を上げた。
「ふ…下らん、何が瞬間移動だ。超スピードで誤魔化したにすぎん……」
「ねえ、お父さん。それ亀仙人のお爺ちゃんのサングラスじゃないの?」
悟空がかけているサングラスに見覚えのあった悟林が尋ねる。
「ああ、クリリン。これ返しといてくれな」
「お…おう、分かった」
「こ…こことカメハウスは1万㎞以上離れている…す…凄え…」
「本当だったろ!」
「あ…あんた今やもう何でもありね…」
クリリンにサングラスを亀仙人に返すように頼むとブルマはぽつりと呟いた。
「よし…ではみんな、3年後に現地で集合しよう。3年後のいつどこへ行けば良いんだ?」
「人造人間が現れるのは今から3年後の5月12日の午前10時頃。南の都の南西9㎞地点にある島だよ。1時間前に集まれば良いんじゃないかな?」
天津飯の問いにトランクスから聞いた情報を1つも間違えることなく説明する悟林。
「おめえ良く覚えてるなー」
「お…お前、悟林ちゃんが一緒に聞いててくれて良かったな…それにしても凄い記憶力だな…」
人造人間が現れる時間と場所を忘れていた悟空にヤムチャは悟林がいて助かったと心底思った。
「言っておくが自信のない奴は来るな!今度の敵は超サイヤ人になって今より強いはずの未来の悟林でさえ敵わなかったらしいからな」
「そ、そうか…お姉ちゃん…人造人間に殺されちゃったんだ…」
「元気出せよ悟飯。3年後に人造人間を倒しちまえば悟林ちゃんも生きていられるんだ」
自分を守って死んだ未来の姉を想って落ち込む悟飯にクリリンが慰めると、ベジータがピッコロに向かって言い放った。
「笑わせるな…一番自信のないのはてめえじゃないのか?」
「何だと?試してみるか?」
「まあまあ」
「喧嘩しないでよー」
険悪な雰囲気になりかけたところを悟空と悟林が仲裁した。
「ね、ねえねえ!ちょっと考えたんだけどさあ!その人造人間を造ったドクター・ゲロってのを今のうちにやっつけちゃったら!?居場所が分かんなくても神龍に聞けばきっと教えてくれるわよ!そうすりゃ何も3年後にわざわざ苦労することはないわ!」
「駄目っ!!それは絶対に駄目っ!!」
「な、何でよ…」
悟林に猛反対されたブルマはたじたじになりながらも理由を聞く。
「だって私が殺された相手なんだよ!?負けっぱなしなんて悔しいじゃない!それで倒したって全然嬉しくない!3年間修行して人造人間を倒してやるんだから!!」
「貴様と意見が合うとは珍しいな…そんな余計なことをしやがったらてめえをぶっ殺すぞ!いいな!!」
血の気の多いサイヤ人とその混血の発言にブルマがキレた。
「あんた達何考えてんのよ!ゲームなんかじゃないのよ!地球の運命がかかってんのよ!孫君だってそう思うでしょ!?ねっねっ!!悟林ちゃんのパパなんだから止めなさいよ!!」
「わ…悪い、正直言ってオラも闘いてえ…そ…それによ、その科学者、今はまだ何にも造ってねえだろうにやっつけるってのは…」
悟空の発言に体勢を崩すブルマだが、こうなったら数だと全員に叫んだ。
「みっ、みんな!こ、こんなサイヤ人達なんかに付き合うことなんかないわよ!こいつら戦闘マニアの人種なんだから!今度死んじゃったら二度と生き返れないのよ!」
一応悟飯もサイヤ人なのだが、悟飯はどうもサイヤ人の性質が強い悟林と比べて地球人としての性質が強いため、ブルマにとって悟飯はサイヤ人のカテゴリから外れているようだ。
「俺も闘う…自分の可能性を試してみたい…死ねばそれだけの物だったと諦めるさ…」
武道家として自分の力が超サイヤ人でも敵わなかった人造人間にどれだけ通じるか試してみたい天津飯は悟空側のようだ。
「あ…呆れた…」
武道家ではないブルマには理解出来ない思考なのでただ呆れるしかない。
「ブ…ブルマさん…お…俺思うんだけど…こ…ここにいるみんな…昔はそれぞれ敵同士だったろ…お…俺だって最初は悟空なんか嫌いだった…みんな凄え敵が現れるとしょ…しょうがないから手を組み出したんだ…そ…それでもっていつの間にか、な…仲間になっちまって…ふ…普通こんなことにはならないよ…みんなすっげえ恐ろしい奴らだったんだから…」
「…何が言いたいのよ…」
サイヤ人組に聞こえないようにクリリンはブルマに耳打ちする。
「…共通の敵という目的がなければピッコロはまあ大丈夫として、ベジータなんか何仕出かすか分かったもんじゃないすよ旦那…それこそとっくに地獄なんぞ…ね…」
「…クリリンさん、途中までは良いお話だったのに…」
「うるさい!生意気言うんじゃない!言ってることは正しい!じゃあお前は闘う気満々の悟林ちゃんを止められるのか!?言っておくけど俺は無理だぞ、超サイヤ人に勝てるわけないからな」
「無理です、僕じゃお姉ちゃんには勝てません」
「だろう?」
この中で実力のトップ3の悟空、悟林、ベジータが闘う気満々なのだ。
自分達にはもうどうしようもない。
「情けない男共ね…分かったわよ。好きにしたらいいでしょ。あんた達に巻き込まれるあたしみたいにか弱い一般市民はたまったもんじゃないけどね」
クリリンと悟飯の会話に呆れながら言うブルマ。
「でもブルマさん、本当にか弱い人はフリーザが現れる所になんか来ないよ」
「ははっ、確かにな!ブルマみてえなのを野次馬って言うんだろ?」
「そうそう!」
「「ははははっ!」」
「お黙り!戦闘マニア親子!!…本当にこの2人って親子ね…やばい独裁者みたい…絶対に間違ってる…親子揃って変態よ…しょうがないから一応付き合ってやるけど…」
呆れたように笑い続ける悟空と悟林を見つめるブルマ。
「じゃあさっき悟林が言った時間と場所に!本当に自信のある奴だけで構わねえからな!」
「カカロット…悟林…超サイヤ人になったからっていい気になるな…この俺はそのうち必ず貴様ら親子を叩きのめしてみせる…サイヤ人ナンバーワンは俺だってことを忘れるな…」
「ああ…」
「ベジータさん、私の名前を言ってくれるようになったんだね」
悟林の言葉にベジータは舌打ちしながら飛び立った。
「俺達も行く。じゃあ3年後に…」
「バイバイ」
天津飯と餃子も飛び立ち、悟林はピッコロに振り返る。
「ピッコロさん!修行つけてよ!」
「そうだなあ、ピッコロもやらねえか?組み手とかしてえし…オラが悟林と組み手してる間は悟飯が1人になっちまうからな」
「…良いだろう、悟林。修行をする以上厳しくするから覚悟しろ」
「望むところだよ!ピッコロさんこそ先にダウンしちゃ駄目だからね?何なら超サイヤ人抜きでやろうか?」
「ふ…言ってくれるぜ」
弟子である悟林の生意気とも言える発言にピッコロも不敵な笑みを返す。
「クリリンもヤムチャもどうだ?一緒に」
「え?」
「俺は良いよ、武天老師様と自分のペースで修行すっから」
「俺も遠慮する。正直言ってお前達の修行にはついていけそうにないからな…」
兄弟弟子であるヤムチャとクリリンも誘ったが、流石にサイヤ人3人とピッコロの修行についていけるとは思わないのか断った。
「それじゃあ、うちまで競争しようよ!ピッコロさんは数に入れないで、私とお父さんと悟飯で!」
「お、いいな」
「きょ、競争か…」
悟林の提案に悟空も乗っかり、悟飯は自信がなさそうだが…。
「ビリの人の今日のおやつは1位と2位の人が貰うからねー!」
「ははっ!これは負けらんねえぞ!」
「お、お姉ちゃん!お父さん!それ僕が一番不利だよー!」
飛び立った親子。
ピッコロも少し遅れて飛び立ち、余談だが1位は悟空、2位は悟林、ビリは悟飯であった。
後書き
悟飯の戦闘力はフリーザ第二形態との戦闘前よりも少し衰えていますので思いっきりしごかれるでしょう。
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