十万回の戦闘
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第二章
「二代目の人なんて戦争に参加してないしましてや今の三代目の人なんて」
「戦争知らないし」
「確かに軍隊は大きいけれど」
「先軍政治とか言って国民生活犠牲にして維持してて」
「やっぱりおかしなことをしているけれど」
「戦争自体は一戦もしていないよ」
このことを言うのだった。
「それで代々百戦百勝の霊将って」
「無茶苦茶言ってるな」
「戦ってもいないのにそう言うのは」
「流石に」
「誇大広告も過ぎないか?」
「その誇大広告も過ぎて」
横溝はさらに言った。
「十万回の戦闘に勝ったとか」
「十万回はないだろ」
「流石に」
「何時そんだけ戦争したんだ」
「会戦や小競り合い入れてもそんなにないぞ」
「第二次世界大戦全体でもそんなに会戦や小競り合いしてるか」
「独ソ戦とか北アフリカとか欧州戦線とか日中戦争とか太平洋戦争あったけれど」
横溝は第二次世界大戦全体の話をした。
「しかし」
「それでもだよな」
「十万回ないだろ」
「あんな激しい戦争全体でも」
「幾ら何でも」
「しかも一人で戦ったとか。何の戦争でどういった戦闘をしたのか」
それがというのだ。
「わからないね」
「ボードゲームしていたんじゃないのか?」
「それかパソコンとかプレステのゲーム」
「それで十万回やってきた」
「これまで」
「それでも十万回するって凄いよ」
横溝はその数について述べた。
「一日十回やって一年で三千六百五十」
「十年で三万六千五百」
「三十年位やって十万か」
「それだけ毎日ボードゲームとかプレステやってたのか」
「物凄いゲーマーだな」
「ボードゲームでもそうか」
「三代目さん凄いな」
「ゲーマーだな」
部員達全員で話した。
「俺達なんて足下にも及ばないな」
「シュミレーションゲーム相当してるな」
「RPGの戦闘でも勝ってるか?」
「それ入れたらすぐに十万回いくな」
「RPGはモンスターとの戦闘なんてしょっちゅうだからな」
「それじゃあ十万回もいけるかな、しかし」
横溝は首を傾げさせて言った。
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