オズのラゲドー氏
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第十幕その十
「小さな女の子と遊んでいるの」
「私達にアリスを紹介してくれた人も」
「オズの国におられるのよ」
「そうなんですね」
「そしてね」
トロットはさらにお話しました。
「あの人紅茶が大好きなのよ」
「イギリスの方だからですね」
「もういつもね」
「紅茶を飲まれてるんですね」
「そうなのよ」
「そうした人ですか」
「だからキャロルさんとお会いしたら」
その時はというのです。
「一緒に紅茶をね」
「楽しめばいいですね」
「そして小さな子供特に女の子が好きだから」
先程お話した通りにというのです。
「貴女も恵梨香もね」
「仲良くなれますか」
「そうなれるわよ、私達にも親切だから」
それでというのです。
「貴方達ともね」
「仲良くなれますか」
「ええ、ただボタン=ブライトにはよく言うわ」
「何てですか?」
「いつもいきなり出て来るってね」
「あの子の特徴ですね」
「寝ている状態で出て来るから」
それでというのです。
「それが困るって少し苦笑いでね」
「言ってますか」
「ええ、けれど彼ともね」
そのボタン=ブライトともというのです。
「仲がいいのよ」
「そうなんですね」
「子供好きの紳士よ」
それがルイス=キャロルさんだというのです。
「小さな子が好きでね」
「それでウィットに富んでいるよね」
ドードー鳥も言ってきました。
「ユーモアもあって」
「そうなのよね」
トロットはドードー鳥に応えました。
「言葉遊びも好きでね」
「もうそれがね」
その言葉遊びがというのです。
「いつも絶妙なんだよね」
「ええ、本当にね」
「あの言葉遊びもね」
「素敵よね」
「僕も楽しんでいるよ」
「言葉遊びも楽しいわよね」
「そうだよね」
ドードー鳥は笑顔で言いました。
「駄洒落とかね」
「そういえば」
カエルマンはここで言いました。
「キャロルさんはそちらでもだよ」
「有名だね」
「うん、私もね」
カエルマンにしてもというのです。
「あの言葉遊びには唸るよ」
「それで詩なんかも」
「そうそう、ウィットに富んでいてね」
「味わいがあるよね」
「全くだよ」
「そして駄洒落も」
こちらもというのです。
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