引っ越し先にいた家族
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第一章
引っ越し先にいた家族
アメリカの首都ワシントンにだった。
ジューン=ビアソンズは夫のチャーリーそれにブラウンの雄のチワワのワンバー白黒の長い毛の雌猫のアレサそれに娘のマリリンと共に引っ越した、そして家にその家の前の持ち主に案内されて入った。ジェーンはブロンドの長い髪の毛とグレーの瞳を持ったやや面長で女優と言っても通じる顔でスタイルの持ち主だ。夫もきりっとしていて金髪をやや短くしていて青い目の光は聡明で長身である。娘は母親そっくりである。
家は実に広く快適そうだった、そして家具もそのままあったが。
リビングのソファーの上に黒とグレーの縞模様で腹等は白い八割れの猫がいた、家の前の主はここで夫婦に話した。
「雄でハイディって言うんだ」
「家族ですか?」
「うん」
主は白い髪と髭の老人だ、彼はジェーンの問いに答えた。
「元は野良猫で妻がご飯をあげたら懐いてね」
「家族になったんですね」
「しかし妻が亡くなって私も余生を別の場所で過ごすことにしてね」
「私達のこのお家を売ってくれましたね」
「そうなんだ、ただ次の家ではペットは駄目でね」
「それで、ですか」
「頼みがあるんだ」
主の言葉は切実なものだった。
「ハイディも家族に迎えてくれるかな」
「はい、もう犬と猫が家族ですし」
夫のビアソンズが笑顔で答えた。
「この子も」
「是非そうさせて下さい」
ジェーンも言った。
「この子も私達の家族に迎えさせて下さい」
「では宜しく頼むよ」
「わかりました」
こう話してだった。
一家は家に入りハイディを家族として迎えた、そしてすぐに彼に家族をして接していったが。
「やっぱり警戒しているね」
「ええ、急にお家に来たから」
夫婦でそれぞれ仕事から帰ってから家の中で夕食を食べつつ話した。
「それでね」
「警戒しているね、僕達を」
「それも当然ね、けれどね」
「ご飯をお水はあげていてどちらも口にしているから」
「だからね」
それでというのだ。
「家族として接していきましょう」
「このままね」
「そうしていったらね」
「次第にハイディも打ち解けてくれるね」
「そうなるわ、気長にやっていきましょう」
ジェーンはハンバーグを食べながら夫に笑顔で話した、実際にそうしていると。
次第にだ、ハイディは家族に心を開いてだった。
家族に近寄る様になり彼等を見ても警戒を見せたりしなくなった、そしてワンバーやアレサともだった。
「ワンワン」
「ニャンニャン」
「ミャウン」
仲良くなり三匹で家の中でいつも仲良くして遊ぶ様にもなった、夫婦の娘であるマリリンともだった。
仲良くなってだった。
「ハイディ今も私の膝の上にいるよ」
「丸くなっているわね」
「うん、最初はあんなに警戒していたのに」
小学生の娘は自分の膝の上にいるハイディを優しく撫でながら話した、彼はそこで丸くなって喉を鳴らしている。
「それでもね」
「今はこうしてね」
「傍にいてくれるわね」
「家族になったわね」
「そうね、ハイディも私達の家族よ」
娘はにこりと笑って頷いて言った、そうしてだった。
ジェーンは同じワシントンで同じ職場で知り合い友人となったミランダ=テートダークブラウンの長い髪の毛とグリーンの瞳の面長で整った顔立ちの長身の彼女の家に招かれた時にハイディの話をした、すると。
ミランダはテーブルの上で丸くなっているチャトラの毛の歳を取っている雄猫を見つつジェーンに話した。
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