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イナズマイレブン~クロスライジング~

作者:shoogel
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大阪ギャルズCCC

ずんちゃずんちゃ♪

「ふんふーん♪」

「うーん…」

一之瀬は辺りにそれらしいものがないかを探す。

「ん……?…はぁぁ♡」

タッタッタ…。

「何探してんの?」

一之瀬がその声の方向に目を向けると黒ギャルと呼んだ方が伝わるような
少女が話しかけてきていた。

「え?…う、うんちょっとね」

一之瀬はそう言いその場を去ろうとする。

「もしかして…アレか」

「!?…アレ?」

一之瀬はその言葉に思わす足を止める。

「ついてきぃ」

少女はそう親指で向こうを差しながら歩き出す。

「アレってまさか…」

一之瀬はその言葉が気になり少女の後について行った。




「ええっ!?お好み焼き…?まさかここが…?」

ガラガラガラ……

「お好み焼き探してたんやろ?かーちゃん彼氏連れてきたで〜。」

「はぁ!?彼氏!?」

「お好み焼き食わしたって〜」

少女が話す先を見るとそこには母親らしき姿。

「なんやて…」

その母親は一之瀬を見るに物凄い速さで近寄る。

「へぇ、あんたかいなリカの彼氏っちゅうーんわ!」

一之瀬も誤解を解こうと話す。

「ち、違いますよ!俺はさっきなにわランドで会っただけで!」

「細かいことは良いから、ほら座って座って〜」

一之瀬はそのまま奥へと案内されていく。

「はぁ、リカちょっと」

「なにぃ?」

「リカ、あんたも見る目ないなぁ。あんなひょろひょろした男の何がええねんなぁ…」

「おかあちゃんには言われとうないわ!自分かておとうちゃんに逃げられとるくせに!おかあちゃんの目の方が腐っとるわ。あんなくそ親父と一緒になるなんて!」

「あのぉ〜」

一之瀬の言葉は聞こえていないようだ。

「ふん!あんたに男と女のことなんかわからんわ!」

「何が男と女や!茄子みたいな顔して!」

「なすびぃ〜!?」

「あ、あのぉ〜」

一之瀬が振り絞った言葉に2人とも睨みつけ叫ぶ。

「「あんたは黙っといて!!」」

「…は、はい」

2人に圧に負けて萎縮してしまう一之瀬であった。

「ほんま気ぃ悪いわ!ちょい出てくるわ」

「おかあちゃん待ちぃ」

リカは手元から何か紙を取り出す。

「ほらサービス券。どうせたこ焼きでも食いに行くんやろ?これ渡したら3個サービスしてくれるわ」

「ふん、しゃーないな。貰っといたるわ」

今が好機と感じた一之瀬も席を立ち出口に向かう。

「じゃあ俺もこの辺で…」

「ダーリンはいかんでええのっ♡」

「だ、ダーリン!?」

「折角大阪来たんならお好み焼きくらい食べて行かなん!うちがめっちゃ美味しいお好み焼き作ったるから!」

「いや、でもお腹空いてないし…」

一之瀬はそう言いこの場を去ろうとする。

「そんな遠慮せんでもええやん〜」

「遠慮してるわけじゃない…」

そんな一之瀬を見たリカの目はどんどん怖くなる。

「作ったる言うてんねんから、食ってったらええやろ?」

どこから出しているんだと言うほどの凄みのある声に一之瀬は頷くしかなかった。






「そっちもなかったか」

円堂くんの言葉に頷く。
私達は一通り探し、全員集合していた。

「あれ一之瀬くんは?」

秋ちゃんがそう言いながら辺りを見渡す。
確かに一之瀬くんの姿が見当たらない。

「ああ、一之瀬なら外みたいだぜ」

振り返るとそこにはアツヤくんと吹雪くん。

「この子達が出ていくのを見たんだって」

「「こんにちは〜」」

相変わらず女の子に囲まれてる…。

その後、女の子達の証言を元に私達はとあるお好み焼き屋に辿り着いた。

「ここだな」

円堂くんがドアを開ける。

ガラガラガラ……

「いらっしゃい〜」

「あ、円堂!?」

「何やってるんだこんなところで」

そんな私達を見た少女が一之瀬くんに話す。

「こいつらかさっき言うてた仲間っちゅうやつは?」

円堂くんを見て立ち上がる一之瀬くん。

「ありがとう、本当に凄く美味しかったよ」

通り過ぎようとする一之瀬くんを少女は止める。

「そうは行かへんで。あんたうちの特製ラブラブ焼き食うたやろ?アレ食べたら結婚せなあかん決まりやねんで」

「「「け、結婚!?」」」

私達はみんなして驚く。

「でも、そんな話一度も!?」

「当たり前やろ、そんなん言うたら絶対食べへんやんか。…まあそう言うことやからエイリア学園かなんか知らんけど、そいつらはあんたらだけで倒してなぁ〜。ダーリンはうちとここで幸せな家庭を築くよってなぁ〜♡」

「だ、ダーリン!?」

秋ちゃんの反応が一際響く。
私もお兄ちゃんが他の女にダーリン呼びされてたら…。

「お、おいなんか天空橋の顔怖くないか…?」

「あはは…」

そんな声も周りから聞こえたような聞こえないような。

「はーい、お好み焼き食わんのやったら出て行ってや〜、商売の邪魔やから〜」

「ちょ、ちょっと待てよ!?」

バァン!!

そのまま扉は閉められて閉店の文字に変わる。

「ダーリンそんなに照れんでもええやーん♡」

「だからダーリンじゃないって!!うわ、円堂〜!!」

そんな声が店から響く。

「一之瀬!」

「ちょおどいてんかぁ」

もう一度ドアに手を伸ばした円堂くんを押しやり
女の子が乱入する。

「何するんだ!?」

風丸くんが円堂くんを支える。

「何するんだってリカに呼びに来たに決まってるやん」

振り返ると大勢のサッカーのユニフォームを来た女の子たち。

「キュート♡」

「シック!」

「クール!」

「うちらなにわのサッカー娘!」

私達はいきなりのペースについて行けない。

「キュートでシックでクールな大阪ギャルズCCC!!」

ガラガラガラ……!!

「何やってんねんリカ!練習時間とっくに過ぎてんで!?…は?」

そこには一之瀬くんに抱きついているリカちゃん。

「り、リカ…」

「か、香津世…」

そして向けられた視線を確認する。
そこには食べ終わったハートのお皿。

「あっ!!え、嘘ぉ…。みんなリカが結婚相手見つけたで!!」

「「「結婚相手!!??」」」

雪崩のように入っていく女の子たち。

「なんか大変なことになってるでやんす…」

「やっぱり一之瀬先輩ここに残っちゃうんスかねぇ…」

「どうするんだよ円堂?」

「どうするって言われてもなぁ…」

悩んでいる円堂くんに目金くんが話しかける。

「ではこうしたらどうでしょう」

「「「サッカーで決める!?」」」

「サッカーで勝ったチームがぁ!一之瀬くんを連れて行けるんです!!」

「目金くん!?」

私もつい口を挟んでしまう。

「心配いりませんよ、相手は女子チーム。僕たちが負けるはずないじゃないですかぁ…」

「だからそう言う問題じゃ無いんだけどなぁ…」

目金くんの提案に女子チームのリカちゃんが答えた。

「それおもろいなぁ!」

「「「えっ?」」」

私達は口を揃えてそんな情けなく口を開ける。

「それで決まりや、ほな早速始めよか。行こダーリン♡」

「ちょっとー!?」

そのまま横の一之瀬くんの首に手を回して連れて行く。

「やるしか無さそうだね円堂くん…」

「あ、ああ…」

私の言葉に苦笑いで答える円堂くん。
流石の円堂くんも予想外の展開みたいだ。




「なんやて?大阪ギャルズがサッカーの試合!?こうしちゃ居られんで!!」

「お、おばちゃんお釣りお釣りー!!」
 
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