ハッピークローバー
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第七話 テストの結果はその三
「完全にオフになって」
「寝ればいいの」
「オンとオフの違いをはっきりさせて」
「それでなのね」
「そう、起きてる時はぴしっとして」
そうしてというのだ。
「寝る時はね」
「もう気を抜いて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「寝ればいいのよ」
「その時は」
「もう起きてる時は全力でね」
まさにというのだ。
「動いて」
「それで寝る時は」
「スイッチ斬ればいいのよ、流石に寝てる時に何かあるか」
「戦争でもないしね」
それはとだ、一華は答えた。
「安心していいわね」
「少なくとも今の日本は平和でしょ」
「ええ」
一華は理虹に答えた。
「災害はあるけれど」
「戦争はないわね」
「それはね」
「無差別テロとか犯罪もそうそう起こってないし」
「平和って言えば平和ね」
「まして私達普通のお家だし」
そうした環境にいるからだというのだ。
「ヤクザ屋さんみたいに出入りとかね」
「来ないわね」
「絶対にね」
それはとだ、一華はまた答えた。
「テロと同じで」
「そう、だからね」
「寝る時はなのね」
「完全にオフになって」
起きている時は気を引き締める、即ちオンでいてというのだ。
「そしてね」
「寝ればいいのよ」
「そうなのね」
「そうしたら同じでしょ」
「気を抜いていても」
「ええ、まあ私はね」
理虹は自分のことを笑って述べた。
「結構ね」
「起きていてもなの」
「結構気を抜いてるけれど」
そうだというのだ。
「けれどね」
「それでもなのね」
「寝てる時にね」
「その時はなのね」
「気を抜いて」
「それでいいのね」
「そう、寝る時は」
こう言うのだった。
「それでいいのよ」
「そうなのね」
「まあね、寝てる時はね」
留奈も言った。
「気を抜かないとね」
「寝られないわね」
「気合い入れて寝るなんて」
そうしたことはとだ、留奈は一華に話した。
「そうそうね」
「出来ないわね」
「もう寝てる時は」
「理虹が言うみたいに気を抜くことね」
「ええ、ヤクザ屋さんは違うみたいだけれど」
「夜に出入りとかあるから」
「夜討ちね」
それがというのだ。
「だから布団にくるまって手を枕にしてね」
「寝るの」
「完全に熟睡しない様にして」
そしてというのだ。
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