| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

オズのラゲドー氏

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八幕その十

「そうなる為にね」
「やっていっているんだね」
「そう、だから」
 それでというのです。
「これからもそうしていくわ」
「是非ね、しかし」
「しかし?」
「オズの国は今以上によくなるんだね」
「なるわよ、もっとね」 
 さらにというのです。
「いい国になるわ。完璧なんてものはないから」
「だからだね」
「今以上によくなって」
 そうしてというのです。
「これからも」
「もっともっとよくなる」
「そうなるわ」
 本当にというのです。
「だから励んでいくわ」
「ではわしはそのよくなっていくオズの国をだね」
「楽しんでね」
「そうさせてもらうよ」
 前ノーム王は笑顔で応えました、そしてです。
 そうしたお話をしてです、前ノーム王は。
 川も見ました、橋の下にある川には。
 色々な生きもの達がいます、お魚にザリガニに蛙に亀にです。
 本当に沢山の生きもの達がいます、それで皆で言いました。
「生きものも豊富だね」
「そうだね、川の生きものが沢山いるね」
 まさにとです、カエルマンも応えました。
「ここには」
「豊かな自然があって」
 それでというのです。
「そのことでも素晴らしいよ」
「私もそう思うよ」
「そうだね、しかし」
「しかし?」
「いや、ふと川の中に入りたいと思ったけれど」
 前ノーム王はここでは残念そうに言いました。
「しかしね」
「ああ、貴方は泳げないね」
「あまりね」
「それなら簡単だよ」
 それならとです、カエルマンは前ノーム王に笑顔で答えました。
「よく泳げる様にね」
「努力すればいいね」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「機会があったら海なりプールなりで」
「練習をするといいね」
「練習をすればだよ」
 そうすればというのです。
「誰でも泳げる様になるから」
「わしもそうすれば」
「いいよ」
 こう言うのでした。
「実際にね」
「上手に泳ぎたいなら」
「それならね」 
「ではね、努力をすれば」
「する程よくなるんだ」
「政治もそうで」
「私達もだよ」
 努力すればというのです。
「それでだよ」
「よくわかったよ、では」
「上手に泳げる様にだね」
「なるよ」
「水泳はいい運動でもあるしね」
 カエルマンは笑ってこうも言いました。
「尚更だよ」
「やっていいことだね」
「歩いたりサイクリングもいいけれど」
「水泳もだね」
「いいよ、あと最近私は」
 前ノーム王にさらにお話します。
「カヌーもしているんだ」
「そちらもかい」
「うん、漕ぐこともね」 
 こちらもというのです。
「楽しいよ」
「君は随分とスポーツマンなんだな」
「いや、そうでもないよ」
「しかし水泳にカヌーにと」
「これは蛙だからだよ」
 だからだというのです。
「それでなんだよ」
「ああ、蛙は泳ぐ生きものだからね」
「それにジャンプもね」 
 こちらもというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧