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オズのラゲドー氏

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第八幕その六

「杏酒がね」
「中国のお料理だから」
「お酒もだね」
「中国のものにしたの」
「そうだね」
「中国のお料理でこんな辛そうなものもあるのね」 
 ポリクロームはお露が入ったコップを横に置いて言いました。
「そうなのね」
「中華料理は色々あってね」
「その中にはなのね」
「こうしたものもあるのよ」
「そうなのね」
「四川料理だよ」
 カエルマンが答えました。
「これは」
「四川料理なの」
「このお料理は辛いものが多くて」
 それでというのです。
「こうしたお鍋もなんだ」
「あるのね」
「そうなんだ」
「中国のお料理も色々ね」
「中国のお料理は種類が大きく四つか五つあって」
 カエルマンはさらにお話します。
「四川料理はその中の一つだよ」
「そうなのね」
「かなり有名だよ」
 中国のお料理の中でもというのです。
「北京、上海、広東等と並んでね」
「それぞれ中国の地域ね」
「そうなんだ、今のオズの国には中国系の人もいるし」
「中華街もあるわね」
「関羽さんや孫悟空さんもいるし」
 こうした人達もというのです。
「中国のお料理もね」
「楽しめるのね」
「そうなんだ、では君はお露を飲んで」
 そうしてというのです。
「そのうえで僕達はね」
「火鍋を食べるのね」
「杏酒を飲みながらね」
 こう言ってでした。
 皆で火鍋を食べました、すると。 
 その辛さにです、前ノーム王は驚きました。
「これはまた」
「辛いわね」
「麻婆豆腐を食べたことはあって」
 トロットに言いました。
「坦々麺もだよ」
「食べたことがあるわね」
「うん、けれど」 
 それでもというのです。
「この辛さはね」
「別格でしょ」
「凄い辛さだ、けれど」
 それでもというのです。
「美味しいよ、辛いのもね」
「いいわよね」
「ハンバーガーやホットドッグにマスタードもいいし」
「それもいいわね」
「山葵もいいよ」
 こちらの辛さもというのです。
「お刺身の時のそれも」
「そしてお寿司でもね」
「そのイッソスのお寿司の時が楽しみだよ」
 山葵のそれもというのです。
「とてもね」
「その時のことを楽しみにしていてね」
「そうさせてもらうよ」
「それじゃあね」
「そして」
 さらに言う前ノーム王でした。
「ラムにこの辛さが」
「病みつきになって」
「飲む方も」
 こちらもというのです。 
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