オズのラゲドー氏
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八幕その四
「一体」
「君達が橋をなおしているんだね」
「この場所の橋はね」
「虹の橋だからだね」
「そうなの」
「そうだね」
「虹だと」
それならというのです。
「何でもね」
「なおせるんだね」
「そう、それでさっきトロットにお話したけれど」
「君達が当番でチェックしているんだね」
「そうなの」
そうしているというのです。
「それでここに来てね」
「全部の橋をチェックしたんだね」
「そうしてたの、それでチェックしていたらね」
「皆問題なかったんだね」
「そうよ」
こう言うのでした。
「有り難いことにね」
「若し問題があったらどうするのかな」
「虹をかけて」
そうしてというのです。
「なおすの」
「そのつもりだったんだね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「なおすのも簡単にね」
「出来るんだね」
「そうなの」
「成程ね、よくわかったよ」
「それならよかったわ」
「うん、では橋を渡っていこう」
前ノーム王は頷いてでした。
虹の橋をさらに進んでいきます、そこでなのでした。
橋は渡ればまたすぐに次の橋が出て来るといった感じでどんどん橋を渡っていきます、するとなのでした。
ナターシャはふとこんなことを言いました。
「橋が幾つあるか気になるわね」
「こんなに橋が多いとね」
「気になるね」
「どれだけあるか」
「二百位あるわ」
ポリクロームが答えました、チェックした彼女自身がです。
「大体ね」
「それは多いわね」
「ええ、この場所は私達がよく来てね」
そうしてというのです。
「お露を飲むけれど」
「君達は飛べるね」
「けれどここを行く旅人の人達が」
飛べない人達がというのです。
「困ると思って」
「それでだね」
「橋をかけたの」
皆のそれがというのです。
「そうしたの」
「そうだったんだね」
「オズの国が発展してきて」
そしてというのだ。
「ここは最近まで人は来なかったけれど」
「この辺りも実際に人が来る様になっているね」
「そうでしょ、もうすぐ往来が多くなると思って」
「橋をかけたんだね」
「そうしたの」
「実はオズマもここに人が来る様になると思っていたのよ」
トロットも言ってきました。
「それを橋をかけることを決めたら」
「そこでだったのね」
「貴女達が橋をかけてくれたの」
「そうだったのね」
「ええ、すぐに沢山の橋を掛けてくれたから」
笑顔で言うトロットでした。
ページ上へ戻る