僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結
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10-⑻
3月も中頃、僕は、上司の友部さんから
「最近 愛ちやんの様子がさー 何か あの子 発情期みたいなんだけどね」と、いきなり言われた。
「なんか ありましたか」
「あの子ね 最近 男と女のことばっかり聞いて来るのよ 初めてはどんなだったとか きっかけはなんだったんですか とか」
「ウー過激ですね」
「そうでしょ 最初のうちは、良かったけど そのうち 返事に困るよね この前なんか 愛ちゃん 男の人とラブホテル泊ったんだけどね、こっちが裸同然なのに手も触れなかったんだって 私 そんなに魅力無いですかって 私、覚悟していたのに、どうすればよかったんでしょうとかね どう言ったらいいのかわかんないよね 内緒よ この話」
「えーと その時はなんか事情があったんでしょうね 何か、言ってました? 男のこと」
「ううん 昨日なんてね 私にね 今でも、してるんですか ってね 私 いい加減にしなさいって 怒ったのよ それとね、あの子、まだ、経験ないんだって」
「そー なんだ」
「そう 可愛いのに、彼氏もいないんだって それとね、製造の華ちゃんね 周りの男どもがもめているのよ 誰がものにするかってね だけど、本人は迷惑しているみたい 来週は、今年入る子が研修兼ねて、やって来るでしょう 女の子が二人 また、なんかね、あるかもね そういうこと、注意すると、最近は、パワハラとかセクハラとか直ぐに言うでしょ あなたも注意してね あんまり、親切にするのも考えものよ こっちが、いくら相手のことを考えてと言っても通用しないんだから 今は、よく考えなきゃね」
「はぁ 気をつけます」と、しか言いようがなかった。少なくても、愛ちゃんとのことばれていなかったみたいだ。なんにも、やましいことは、ないんだが・・。
今晩は、美鈴と天満で会う約束をしていた。この前の夜、「又、大阪に出てくるかい?」と聞いたら、小さな声で「ウン 今度は、普通のところ、予約しておく この前みたいなとこ、やっぱり、恥ずかしい」っ言って居たのだ。
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