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八条学園騒動記

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第六百三十八話 酒が進むその十二

「けれどね」
「それを抜いてもだな」
「そう、そうしてもね」
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「宗教の違いはだな」
「もうある程度ね」
 それこそというのだ。
「スルーして」
「手本にと言われているか」
「豪奢な宮殿を建てないで」
 贅沢の最たるものである建築を行わずというのだ。
「それで服もお食事も」
「質素だな」
「それを極めたものだから」
「お手本にか」
「しろって言ってるの、だからイスラエルは日本と揉めても」
 連合の中でそうなってもというのだ。
「皇室はね」
「批判しないか」
「絶対にね」
「まあ普通は立憲君主国と揉めてもな」
「王様とかは批判しないわね」
「だから日本の皇室を悪く言うこともな」 
 イスラエルでなくともというのだ。
「まずない」
「そうよね」
「まずは、な」
 普通はというのだ。
「韓国は別だが」
「あそこはまた特別でしょ」
「日本に何かとつっかかってな」
「エウロパよりもね」
 敵である彼等よりもというのだ。
「それでね」
「皇室にもだな」
「あれこれとね」
「言うな」
「エウロパも言わないけれど」
 日本の皇室にはというのだ。
「流石にね」
「天皇は皇帝だからな」
「皇帝だから言わないの」
「あの国には今は王はいる」 
 エウロパの国にはそうした国も存在しているのだ、イギリスやスペイン、ベルギー等がそれにあたる。
「しかしだ」
「皇帝はいないわね」
「エウロパで皇帝は決まっている」
 その座にいる者はというのだ。
「ローマ皇帝だ」
「今のエウロパも元々はね」
「ローマ帝国でな」
「エウロパ総統がよね」
「皇帝だ」
「そうなるわね」
「神聖ローマ皇帝は西ローマ皇帝でだ」
 その立場でというのだ。
「東ローマ皇帝はな」
「ビザンツ皇帝だったわね」
「後でロシア皇帝だった」
「今ロシアは連合にいるけれど」
「そうなっている」
「それでエウロパの母体のEUも」
「ローマ帝国だった」
 その源流はというのだ。
「国としての考え方もな」
「それでエウロパはね」
「ローマ帝国でだ」
「エウロパ総統がね」
「選挙で選ばれるがな」 
 それで共和制だが、というのだ。
「ローマ皇帝の後継者だ」
「そうなってるのね」
「そしてだ」
 ギルバートはさらに話した。 
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