ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三話 中間テストその八
「だったらね」
「何でするか」
「わからないわ」
全く、というのだ。
「何度考えても」
「それ今さっき言ったけれど」
留奈は言ったそのかな恵を見て言った。
「普通の人はでしょ」
「親から貰った身体にっていうのは古いと思うけれど」
一華はそれでもと言った。
「けれどね」
「一生残る、痛い、大変、高いでね」
「やるならペーパータトゥーでしょ」
留奈は言った。
「本当に」
「どうしてもならね」
「それ貼って飽きたら剥がす」
「それでいいわよね」
「何で一生残るのに彫るのか」
「消せてもね」
「滅茶苦茶手間かかるからね」
だからだとだ、留奈は言った。
「消せるにしても」
「それをするなんて」
「一時の迷いでもね」
「馬鹿なことよね」
「本当に」
「しかも柄が悪いのに」
そう思われるというのにというのだ。
「本当にね」
「馬鹿なことよね」
「入れ墨入れるなんて」
「漫画とかで入れ墨入れてるキャラいるけれど」
理虹はこちらの話をした。
「全うなキャラだとね」
「いないわよね」
「ヤクザ屋さんかね」
「不良でも相当よね、兵隊さんだと」
一華はこの職業ならと話した。
「日本じゃいないわね」
「自衛官の人で入れ墨って」
理虹はどうかという顔で言った。
「まずいないわね」
「自衛官の人ってそうよね」
その通りだとだ、一華も頷いた。
「公務員だしね」
「自衛官の人達も」
「だからね」
それでというのだ。
「尚更ね」
「入れ墨入れないわね」
「公務員で入れ墨とかね」
「ないわよね」
「自衛官の人でなくても」
「お巡りさんなら余計にで」
「やっぱり入れ墨ってね」
富美子は確信を以て述べた。
「普通の人は入れないものね」
「それが結論ね」
一華は富美子にも応えた。
「やっぱり」
「入れ墨入れるならね」
「もうヤクザ屋さんとかね」
「柄の悪い人」
「そうなるわね」
「そう、しかしね」
ここでだ、富美子はこんなことを言った。
「入れ墨入れてるとお勉強出来るイメージはね」
「起こらないわね」
「ドキュンって感じで」
「それでね」
「しないわね」
「そうした意味でも入れ墨よくないわね」
「そうよね、商業科は普通科より勉強の重点低くても」
それでもというのだ。
ページ上へ戻る