八条学園騒動記
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第六百三十七話 酒池肉林とはその八
「スパルタみたいに極限の集団生活で」
「戦場で死ぬのが誇りとかはか」
「なかったけれど」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「戦闘国家だったんだな」
「そうだったのよ」
「それは凄いな」
「ギルバートも知らなかったのね」
「最初は大変だったことは知っていた」
建国当初のイスラエルはというのだ。
「しかしな」
「それでもなのね」
「そうした状況だったとはな」
「そうした軍事国家だったとは」
「知らなかった」
そうだったというのだ。
「とてもな」
「そうだったのね」
「スパルタとは流石にな」
「比べられないけれどね」
「あそこは桁が違ったからな」
「だから強かったけれど」
まさに戦闘国家になるべくしてなったのだ、目指してそのうえでそうなったのがスパルタという国だったのだ。
「それでもね」
「当時のイスラエルもか」
「本当に周り敵だらけで」
「今と違ってか」
「今は戦争の心配ないし」
それにというのだ。
「徴兵制もしてないしね」
「連合でしている国もないな」
「連合で徴兵制なんて」
アンは赤ワインを口に含んでから言った。
「全く無縁よね」
「どの国もしていないな」
「中央政府軍もね」
こちらもというのだ。
「していないわね」
「全部志願制よね」
「それでマニアの人がな」
軍事のそれのというのだ。
「そうした人がな」
「入ってるわね」
「そうした組織だな」
「連合で軍隊はね」
「徴兵制で人を集める」
即ち兵士をだ。
「そんなことはな」
「連合じゃないから」
「全くな」
「夢みたいな話ね」
「連合成立からそれを行った国はない」
連合の中でだ。
「そして中央政府もな」
「中央政府軍自体が出来たの最近だし」
「うちの学園の理事長さんが国防長官になられてな」
「それでもね」
これがというのだ。
「徴兵制なんてね」
「連合では全く縁がない」
「そもそも人口と比べて兵隊さんの割合低いわね」
アンはこのことも話した。
「イスラエルもだけれど」
「必要ないからな」
「大軍は」
「連合は他の国より巨大だしな」
「それでよね」
「普通に志願制で集めてもだ」
将兵をというのだ。
「別にだ」
「数は足りるのね」
「程々の数でな」
ギルバートは話した。
「兵器や設備をな」
「充実させてるのね」
「それが連合軍でな」
それでというのだ。
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