イベリス
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十八話 またアルバイトに行ってその七
「タクシーを使っても」
「スムーズには」
「それでもあの人移動速いのよ」
「あっ、確かに」
咲は速水が自宅に来た時のことを思い出して述べた。
「もう瞬間移動しているみたいに」
「ワープしているみたいにね」
「速いですね」
「そうでしょ」
「不思議ですよね」
「あの人は移動もそうして速いし」
瞬間移動しているかの様にだ。
「他にも色々不思議なのよ」
「確かにそうした人ですね」
「占い師として凄いだけでなくて」
それに加えてというのだ。
「謎が多くて不思議と色々ご存知で」
「何か魔法使いみたいですね」
「それね、噂あるのよ」
「実は魔法使いだとですか」
「超能力者と言う人もね」
噂でというのだ。
「いるのよ」
「そうなんですね」
「生年月日も生い立ちも」
「謎ですね」
「東京生まれらしいけれど」
それでもというのだ。
「詳しいことはね」
「わかっていないですか」
「そうだしね」
このこともあってというのだ。
「色々噂もあるの」
「魔法使いとか超能力者とか」
「道玄坂のアクセサリーショップの店長さんもそうだけれど」
「何か凄くききめのある魔法のアクセサリー売ってるって」
「評判になってるわね」
「ですね、そこの店長さんが」
咲もその店の話をした。
「物凄い美人さんで」
「見たら驚く位のね」
「それで謎だらけで不思議な人で」
「この人もね」
その店の主もというのだ。
「魔法使いとか超能力者とか」
「噂がありますか」
「それでこの人時々いなくなるの」
「お店からですか」
「元々お店にあまり出ない人らしいけれど」
それでもというのだ。
「何でもね」
「時々ですか」
「いなくなるらしいの」
「そうですか、でしたら」
咲は水筒のお茶を飲みつつ言った。
「うちの店長さんも」
「時々大きなお仕事が入ってね」
「お店空けられるんでしたね」
「その間知り合いの凄い人が入ってくれるけれど」
それでもというのだ。
「年に何回か。日本の何処かか海外にね」
「行かれて」
「お仕事されてるらしいの」
「そうなんですね」
「その時はね」
先輩はさらに話した。
「一週間か二週間はね」
「おられないんですね」
「お店にね」
「そうなんですね」
「占いかどうか」
それはというと。
「どうもね」
「わからないですか」
「占い師だから占いのお仕事と思うけれど」
「店長さんのお名前海外でも知られてるんですね」
「そうみたいね、ただ日本から敢えて来てもらうとか」
それはというと。
ページ上へ戻る