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ハッピークローバー

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第二話 身の用心その九

「よくないから」
「そうなのね」
「だからね」
「さりげなくね」
「それでいいわ、それで自然体でね」
 それでというのだ。
「いけばいいわ」
「ううん、ひょっとして」
 一華はここで考える顔になって述べた。
「私達も彼氏欲しくて仕方なくて」
「そう、工業科の子達もね」
「彼女欲しくて仕方ないの」
「お互いによ、だから露骨でなくて」
「自然体でなのね」
「いった方がいいわ、まあ多分だけれど」
「多分?」
「皆のルックスと性格なら大丈夫よ」
 かな恵はあっさりとした口調で述べた。
「四人共ね」
「そうなの」
「うん、一番大事なのはやっぱりね」
「性格よね」
「性格が悪いと」
 それならというのだ。
「幾らお顔がよくてもね」
「駄目ってことね」
「だからね」
 こう一華に話した。
「皆性格いいし」
「大丈夫なの」
「一に性格二に愛嬌三にお顔で四でスタイル」
 かな恵は言った。
「五でメイクとかファッションね」
「一性格なのね」
「性格が悪いと」
 どうしてもというのだ。
「その場でも出てね」
「それでなのね」
「嫌われて」
 そうなってというのだ。
「彼氏出来ないわよ、若し出来ても」
「その場はよくてもってことね」
「そう、後でね」
「性格の悪さがばれて」
「性格って出るから」
 どうしてもというのだ。
「よくいるうちに。それでね」
「振られるのね」
「そうなるよ。性格の悪い人って」
 かな恵はさらに言った。
「本当にね」
「それが出て」
「皆に嫌われるし」
「彼氏も出来ないのね」
「そうよ、実際そういう奴もいるでしょ」
「ええ、何処でもいるわね」
「性格の悪い人はね」
 どうしてもというのだ。
「それでもう外見関係なくでしょ」
「それはね」
 一華もそれはと頷いた。
「性格が悪いとね」
「どんな美人でもでしょ」
「嫌いになるわ」
「そうよね」
「というか性格悪いと」
 一華はさらに言った。
「それがお顔にも出て」
「人相変わるでしょ」
「人相が悪いとね」
 それならというのだ。
「幾ら元のお顔がよくても」
「それでもでしょ」
「元も子もないわ」
 こうかな恵に答えた。
「とてもね」
「そうでしょ?だからね」
「一に性格なのね」
「そうなの」
 こう一華に話した。
「そして次にね」
「愛嬌ね」
「愛嬌があったら」 
 それならというのだ。 
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