| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

イベリス

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十八話 またアルバイトに行ってその四

「目が冴えますので」
「お茶にはカフェインが入っているから」
「よく売っているペットボトルのお茶の濃い味の様な」
 そうしたというのだ。
「そんな風にです」
「したのね」
「その方がビタミンも多くて」
「カフェインも多くて」
「栄養があって目も冴えるので」
「そういえば貴女お客さんがいないとよくお茶飲んでるわね」
 先輩はこのことにも気付いた。
「水筒のお茶もだし」
「ここで出してくれる紅茶もですね」
「うちは店長さんお茶好きだから」
 速水がというのだ、実は速水は茶が好きなのだ。日本茶や中国茶も好きだが紅茶も好きであるのだ。
「コーヒーもでね」
「そうしたものが大好きなんですね」
「それで紅茶もでね」
「よく飲まれてますね」
「だからいつも煎れてるでしょ」
「はい、私も」 
 その紅茶をだ。
「ここに来たら一杯は」
「絶対に煎れてるわね、貴女も」
「そうしています」
「店長さん紅茶を一日中飲まれるのよね」
「コーヒーもそうですね」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「お仕事されてるけれど」
「だからですね」
「私達もね」
「ご馳走になっていますね」
「店長さんだけ飲まれるんじゃなくて」
「私達もですね」
「とはいってもパックで」 
 つまりティーパックでというのだ。
「ポットに入れたらね」
「もうそれで、ですね」
「かなり飲めるけれどね」
「カップ一杯につきじゃないですね」
 咲はお握りを食べつつ先輩に応えた、先輩が食べているのはサンドッチでコンビニで買ったものである。それと野菜ジュースだ。
「そうですね」
「ええ、ポットにね」
「パック幾つも入れて」
「リットル単位で煎れてるけれど」
「店長さんはその紅茶をですね」
「ホットでもアイスでもお好きだから」
 それでというのだ。
「煎れたては熱いのを飲まれて」
「冷えるととですね」
「そちらを飲まれるわ」
 その冷えたものをというのだ。
「特に夏はね」
「アイスですね」
「出来たら少しそのままにして」
「そうして冷やして」
「それで冷蔵庫に移して」
「麦茶みたいにしてですね」
「それでアイスにして」
 そのうえでというのだ。
「よく飲まれるわ、店長さん夏でもあの服装だけれど」
「暑くないですか?」
「平気に見えるわ、けれど多分汗はかいておられるし」
 それにというのだ。
「お身体に熱も宿るから」
「だからですね」
「そう、だからね」
「お茶を沢山飲まれて」
「そしてね」
「水分と体温の調整ですね」
「それをされてると思うわ、実際に夏お茶朝から夜まで何リットルも飲まれるし」
 そこまでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧