オズのラゲドー氏
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第三幕その六
「進めますから」
「一度に大人数がすぐに移動出来る様に」
「通路も広くて天井が高くて」
「転げたりしない様に急でもないのね」
「そうした造りです」
「そうなのね」
「それで通路に合わせて」
その広さにです。
「それぞれの区画もです」
「広いのね」
「そうなっています」
「よく考えているのね」
「出来る限り広い造りにして」
そうしてというのです。
「いざとなるとすぐに皆動けて」
「安全な様にもなのね」
「しています」
「成程ね」
「それがこの街です」
「普通のプレーリードッグの街じゃないわね」
「草原の中でなくて山の中にありますから」
だからだというのです。
「そうなっています、それに」
「それに?」
「出入口は一つでなくて」
「そうなの」
「幾つもあって山に出る穴もです」
出入り口もというのです。
「幾つもあります」
「そうなのね」
「だから行き来は楽ですよ」
山の方にもというのです。
「これが」
「じゃあ山にも出て」
「私達は基本草原ですが」
そこで暮らしているけれど、というのです。
「山に出ることもです」
「あるのね」
「そうなんです」
トロットに笑顔でお話しました。
「そして美味しいものもです」
「採っているのね」
「そうもしています」
こうトロットにお話するのでした。
「私達は」
「そのこともわかったわ」
「左様ですか」
「ええ、それとね」
トロットはハンバーグを食べながら尋ねました。
「お酒もあるのよね」
「ワインが好きです」
「やっぱりそれは」
「私達はナッツ類とチーズが好きなので」
それでというのです。
「ワインはそうしたものに合いますね」
「かなり」
「ですから」
「飲むお酒はワインが多いのね」
「はい」
そうだというのです。
「勿論他のお酒もありますが」
「成程、そうなっているのね」
「それで飲まれますか」
一向にこう聞いてきました。
「皆さんは」
「私達は子供が飲める酔えるだけのもので」
トロットはまず自分達のことをお話しました、オズの国ではアルコールは入っていませんが飲むと酔うお酒もあるのです。
「キャプテンさん達大人の人にはね」
「普通のお酒をですね」
「ええ、出してくれるかしら」
「それでは」
「お酒があって」
そしてというのです。
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