夜のアタック
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第二章
「ならここはね」
「ここは?」
「お食事ね」
これだというのだ。
「まずは」
「そこからなの」
「定番だけれどお料理に大蒜や生姜をふんだんに使うのよ」
「精のつくものね」
「お野菜にお肉を増やして」
料理にというのだ。
「お酒は少なくしてご飯よりもね」
「お野菜やお肉ね」
「あと山芋もいいし」
この食べものもというのだ。
「お食事をね」
「変えていくのね」
「そう、そして」
姉は妹にさらに言った。
「刺激することよ」
「刺激ね」
「そう、あんたスタイル維持してるわね」
「そうじゃないとうちの人もその気にならないし健康にもいいし」
スタイル維持の運動の話もした。
「それでね」
「私もしてるしね」
「そうよね、けれどそれで充分じゃないの?」
「そんな筈ないでしょ」
姉の今の返事はぴしゃりとしたものだった。
「あんたが夜のことで上手くいってない理由がわかったわ」
「スタイル維持で駄目なの」
「お食事もだけれどそれも決め手じゃないのよ」
「そうなの」
「そう、ここはね」
是非にと言うのだった。
「刺激が大事なのよ」
「今言ってるけれど」
「下着もぐっとくるものにして」
「毛糸のパンツは?」
「夜は絶対に駄目よ」
返事は即答だった。
「あとおばシャツもね」
「暖かいのに」
「温まるのは人肌でにしなさい」
「どうせ脱ぐし」
「その時はそうでしょ」
「確かにね」
「少なくともそうしたものは脱ぐから。脱ぐならね」
それならとだ、美香子は由以子にさらに言った。
「そうしたのは最初からよ」
「着けないことね」
「その時はね。下着はぐっとくるものにするよ」
「うちの人が」
「そう、旦那さんだって好きな下着あるでしょ」
「何か黒とか紫とか赤の時の時自分から来るかしら」
「だったらよ」
姉は妹の返事を聞いて即座に言った。
「うちの人は白とか青とか灰色好きだしね」
「下着の色の好みもそれぞれね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「旦那さんの好きな色の下着を着けるのよ」
「誘いたいなら」
「そう、あと旦那さんはミニスカートとか半ズボンで迎えて」
「脚見せるの」
「脚の果てにあるものもね」
「下着もなの」
「時々でもちらりと見える様にするの」
こう妹に話した。
「上も胸が見えるものにするの。あんたも私も胸はあるし」
「胸も見せるのね」
「何気なく胸を旦那さんにくっつけたりもね」
そうしたこともというのだ。
「夏はうんとラフな格好、キャミとか着て」
「露出多くしたらいいの」
「そうしてね、それで寝る時は」
「いよいよの時ね」
「旦那さんがいいって言っても好きな色の下着のまま寝るとか」
「普段パジャマだけれど」
「それはもう止めて。私も止めたから」
そうしてというのだ。
「今は下着かネグリジェになってね」
「寝てるの」
「そうよ、ただ誘っても来ないから」
積極的にはというのだ。
「お食事をそうしていってね」
「私もそうした服を着てなの」
「誘うのよ、いいわね」
「それじゃあ」
「男の人は目で最初に刺激されるから」
「姿がどうかなのね」
「そう、それで私今二人目お腹にいるし」
美香子はまた自分のことを話した。
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