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レーヴァティン

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第二百二十五話 江戸城に兵をその三

「その力は強大で軍勢もだ」
「いるみたいたい」
「その軍勢と戦う為にもな」
「多くの強か兵が必要たい」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺としてもな」
「奥羽の戦で損害ば出すつもりないたいな」
「全くな」
「ならたい」
「寒さと雪への備えは万全にだ」
「するたい、会津の寒さも相当たい」
 最初に目指すそこもというのだ。
「そして津軽になると」
「恐ろしいまでだな」
「私は一人の時旅でそこまでいったたいが」 
 その津軽までというのだ。
「だから知ってるたい」
「冬に行ったか」
「そうたい」
 まさにその季節にというのだ。
「恐ろしか寒さだったとよ」
「会津もそうでか」
「津軽もたい、厚着に温かいものをいつも食べないと」
 そうしなければというのだ。
「凍傷どころかたい」
「凍死もだな」
「なるたい」
 そうだというのだ。
「そうなるたい」
「では綿もだ」
 これもというのだ。
「入っている服をな」
「多く用意するたいな」
「ただの厚着でなくな」
 さらにというのだ。
「そうした服も用意しておこう」
「綿を入れた服もたいね」
「そうだ、それだけでだ」
「温かくなるから」
「用意しておく」
「そういうことたいな」
「ではな」
 英雄はあらためて言った。
「戦の用意をだ」
「進めるたいな」
「そうする」 
 こう言ってだった。
 彼は実際に戦の用意をさらに進めさせた、江戸城それに水戸城には多くの兵やものが次々に入ってだった。
 港も船が絶え間なく行き来した、そして道もだった。 
 これまで整えられていたがさらにそうされていた、そして。
 空船も行き来していた、英雄は大坂から発つ空船達を天守閣から見つつ言った。
「空船もな」
「使うよね」
「当然な」
 こう桜子に答えた。
「空から敵を見てだ」
「その状況を把握して」
「そしてだ」
「攻めることもね」
「していく」
「そうするね」
「奥羽の諸勢力に空船は殆どない」
 このことも言うのだった。
「金を多く産出する勢力もあるが」
「しかしね」
「その勢力位でな」
 空船を持っているのはというのだ。
「他の勢力はな」
「持っていないからね」
「持っていることと持っていないことの差は大きい」
 英雄は強い声で語った。 
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