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オズのラゲドー氏

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第一幕その三

「これがね」
「やっぱりそうね」
「最初は生の魚介類なんて無理だと思ったけれど」
 それでもというのです。
「これがね」
「美味しいのよね」
「あの美味しさは魔法よ」
 こうまで言うナターシャでした。
「お寿司のそれは」
「お寿司ね、それならね」
 お寿司と聞いてです、ドロシーが言いました。
「北の方で最近凄い職人さんが出て来たらしいわね」
「そうなんですか」
「もうそのお寿司が絶品で」 
 それでというのです。
「物凄く美味しくて評判になっているのよ」
「そんなにですか」
「そうみたいよ」
「そんなに美味しいなら」
 ナターシャはそれならと言いました。
「一度食べてみたいですね」
「私も」
「僕もそのお寿司食べたいよ」
「僕もだよ」
「僕だってそうだよ」
 恵梨香達四人もナターシャに続きました。
「お寿司美味しいからね」
「そんなに美味しいならね」
「一度でいいから」
「食べてみたいわ」
「それなら行ってみたらいいわ」
 ドロシーは五人に笑顔で言いました。
「お寿司を食べにね」
「そうしていいですか」
「それなら今回もですね」
「旅行に行くんですね」
「冒険の旅ですね」
「皆で行くんですね」
「そうしたらいいわ。ただ私は今回はお仕事があるから」
 このオズの国でというのです。
「他の人と一緒になるわ」
「僕もドロシーとはいつも一緒だしね」
 トトも言ってきました。
「今回は残念だけれどね」
「一緒じゃないのね」
「私が一緒に行くわ」
 ビリーナが言って来ました。
「そして今時間があるのはトロットとキャプテンかしら」
「あとカエルマンとクッキーも来てくれるわ」
 ドロシーも言ってきました。
「この人達がいてくれたら」
「私もいるしね」
「問題ないわね」
「そうね、それじゃあね」
「皆揃ったら」 
 その時にというのです。
「出発ということでね」
「いいわね」
「そうしましょう」
「今回の顔触れはその人達ですね」
 ナターシャはドロシーとビリーナのお話を聞いて言いました。
「私達と一緒に旅をしてくれるのは」
「そうなるわね」
「そうですね」
「ええ、それとね」
 ドロシーはさらに言いました。
「ナターシャの言うお寿司は握り寿司か巻き寿司ね」
「はい」
 そうだとです、ナターシャは答えました。
「お寿司といいますと」
「やっぱりそうよね」
「あとちらし寿司も」
 このお寿司もと言いました。 
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