イベリス
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第二十四話 二人での楽しみその四
「日本にいたらね」
「日本でやることをしないといけないの」
「だからね」
それでというのだ。
「お昼から飲まないで」
「すっきりしているのね」
「それで夜にね」
この時になればというのだ。
「飲むものよ」
「そうなのね」
「だからね」
愛は咲にさらに言った。
「これからカラオケもあるし」
「今は飲まないのね」
「カラオケは夕方に行くから」
だからだというのだ。
「飲んでもね」
「いいのね」
「そうよ、けれど今は」
昼食の時はというのだ。
「飲まないわよ」
「絶対に」
「そうするわ。ただこのお店でも夜は」
この時間はというのだ。
「咲ちゃんも飲める年齢になったら」
「飲んでいいのね」
「好きなだけね、ワイン何本空けても」
それでもというのだ。
「いいわよ」
「私そんな飲める?」
「この前二本分は空けてたわよ」
ワインにすると、というのだ。
「カラオケでね」
「そうだったの」
「私もだったけれどね」
「そうだったのね」
「だからね」
「ワイン二本は」
「大丈夫よ、それだけ飲めたら」
それならとも言うのだった。
「将来有望よ、じゃあね」
「今からね」
「イカ墨のスパゲティ食べましょう」
「それじゃあね」
「二人で楽しみましょう」
こう話して二人でイカ墨のスパゲティを待った、そしてそれが来ると早速一緒に食べはじめたが一口食べてだった。
咲は笑顔になって愛に言った。
「うん、本当にね」
「美味しいわよね」
「うん」
食べてから笑顔で応えた。
「コシがあって、アルデンテね」
「それでね」
「イカ墨も美味しくて」
「それでガーリックやイカもたっぷりでね」
「物凄く美味しいわ」
「これがなのよ」
「ここのお店のイカ墨ね」
咲は笑顔で言った。
「そうなのね」
「そうよ、それでね」
「それで?」
「この味だから」
だからだというのだ。
「私も先ちゃんを案内したのよ」
「美味しいから」
「ここのフランチャイスのお店は他のメニューも美味しくて」
そしてとだ、愛も食べつつ話した。
「看板はやっぱりね」
「トマトと大蒜のスパゲティね」
「そうだけれどね」
「このイカ墨も凄く美味しいから」
「だから一緒に食べたくて」
それでというのだ。
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