神々は何処に
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第四章
「ですから」
「それで、ですね」
「これは神の導きであり」
「存在もですね」
「確信しました、神は存在します」
八条は確信している声で語った。
「間違いなく」
「そうですね、では」
「はい、もうこのことはです」
神は実在するのか、この疑問についてはというのだ。
「解決しました」
「間違いなく存在する」
「それが私の答えです」
まさにという返事だった。
「このことは生涯変わりません」
「世の中理屈ではとても説明出来ないことが多いです」
「全く以てその通りですね」
「歴史においても若し、はないといいますね」
教授はこのことも話した。
「左様ですね」
「よく言われますね」
「ですがこの若し、もです」
「多いですね」
「世の中にはそうであって」
「歴史でもで宗教の世界でもです」
こちらでもというのだ。
「この若し、がです」
「多いですね」
「キリスト教でもそうした話が多く」
「そしてそれはですね」
「間違いなくです」
まさにとだ、教授は八条に話した。
「全て神の導きであり他の宗教でもです」
「同じですね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「偶然、そう思うにはあまりにもおかしい」
「僕の今回のことの様に」
「そうしたことが実際に起こっている」
「このことからですね」
「私は神が実在すると信じているのです」
「この世は神々が動かしている」
「左様です、貴方がその答えに至ったことに」
まさにこのことについてというのだ。
「私は喜びを感じています」
「神を信じるからこそ」
「そうです。これからは信仰もです」
これもというのだ。
「忘れずに」
「そうしてですね」
「はい」
まさにというのだ。
「人生を過ごされて下さい」
「人よりも遥かに高位の存在が実在してその存在に対して敬意を忘れない」
「それが人間の倫理にもなりますし」
「そうですね、信仰はそのままです」
「倫理にもなります、では」
「これからは信仰も持ちます」
八条は笑顔で教授に応えた、そうしてだった。
彼は神の存在を確信する様になった、後に連合中央政府初代国防長官として中央政府軍を創設しその組織を創り上げ連合屈指の企業グループの総帥としても卓越した手腕を見せた彼の若き日の話である。この話は彼の逸話として伝記でも常に出る話である。
神々は何処に 完
2021・4・14
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