ロシアでは熊は家族
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第二章
「それでよ」
「そうよね、それじゃあ」
「行って来るわね」
こう言って実際にだった。
ヴェロニカはアーチーを連れて湖に出た、そして一緒にボートに乗ってそのうえで釣りをはじめたが。
ヴェロニカの横に大人しくいてだ、アーチーは彼女の釣りを見ていた。
「釣ったお魚は貴方にもあげるわね」
「ガウッ」
「その時は遠慮なく食べてね」
「ガウガウ」
アーチーは明るく応えてだった。
実際に彼女が釣った魚を美味そうに食べた、そして家に帰ると。
気持ちよく寝た、母はその彼を見つつ家に帰った娘に話した。
「ボートの上でも大人しかったのね」
「ええ、凄くね」
娘は母に笑顔で答えた。
「そうだったわ」
「それはよかったわ」
「ええ、だから熊もね」
「ちゃんと躾て接していれば」
「大丈夫なのよ」
「襲われたりしないのね」
「熊のことをわかってね」
そうしてというのだ。
「ちゃんと接していれば」
「問題ないのね」
「そうよ、ただね」
「それがわかっていない人が接したら」
その時はというのだ。
「襲われるのよ」
「熊のことが」
「そう、どんな生きものでも理解して」
その生きもののことをというのだ。
「そうしてね」
「接することね」
「それが大事よ、じゃあ釣ったお魚まだあるから」
アーチーが食べた分以外にもというのだ。
「晩ご飯はね」
「ええ、お魚お料理するわね」
「そうしてね、またね」
「ええ、釣りに行くのね」
「アーチーと一緒に行くから」
「その時また沢山連れたらいいわね」
「アーチーも私達も食べられるからね」
美味い魚をとだ、こう話してだった。
ヴェロニカは母の調理を手伝った、そして自分達も釣った魚を食べた。アーチーが美味そうに食べたその魚は二人が食べても美味かった。
ロシアでは熊は家族 完
2021・9・27
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