恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第百八話 怪物達、世界を語るのことその九
「ですから」
「詳しいのじゃな」
「はい、そうです」
だから大丈夫だというのだ。よく知っているというのである。
「では今からじっくりとですね」
「薬のことをじゃな」
「お話して作りましょう」
こうして風土病対策についても進められていくのだった。しかしだ。
黄蓋は難しい顔でこのことも話した。
「病のことはこれでよいがじゃ」
「んっ、まだ何かあるのかよ」
「水じゃ」
またダックにこのことを話した。
「水だからじゃ」
「チャイナは確か」
アンディはこの国のことから話す。
「北は馬で南が船だったね」
「そうじゃ。わし等はよいのじゃが」
揚州にいる彼女達はという。しかしだ。
ここでだ。黄蓋は言った。
「じゃが北の連中はどうじゃ」
「北か。袁紹さんや曹操さん達か」
「それに董卓さん達だね」
「うむ。御主達あちらの世界の者達は船に慣れておると聞いた」
だからだ。彼等自体はいいというのだ。
しかしだ。黄蓋は彼等だけを見ていない。今見ている相手は。
「しかしあの者達はのう」
「馬だからな」
「そこが問題だね」
「そうじゃ。船での戦は知らん」
慣れていないどころではないというのだ。
「果たしてどうなるかのう」
「そのことも問題ですね」
陸遜も少し困った顔で話す。
「どうするべきか」
「わし等だけで白装束の連中やオロチだけを相手にできるか」
「難しいですね」
すぐにだ。陸遜は言った。
「数が足りません」
「数は力じゃ」
リーもこのことについて指摘する。
「じゃから北の者達も必要じゃぞ」
「そうじゃ。まさか陸に置く訳にもいくまい」
袁紹や曹操の兵達をだというのだ。
「三十万を超える兵を使わん手はないぞ」
「どうしたものでしょうか」
「中には泳ぎを知らない奴もいるよな」
ダックは腕を組んで述べた。
「そういう奴を水の上に出して戦えっていうのも酷だぜ」
「とりあえず泳ぎだけでも教えるか」
また言う黄蓋だった。
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