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レーヴァティン

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第二百十八話 上陸作戦その三

「だからでござる」
「掌握したらな」
「もうそこからでござるよ」
「陸からも水からもな」
「攻められるでござる」
「水路を得られるのも大きいな」 
 陸路だけでなくというのだ。
「だからな」
「今はロンドンがでござるな」
「最大の目標だ、ロンドンを手に入れれば」
 そうすればというのだ。
「ノーフォークにもウエールズにも行ける」
「そしてコーンウォールにも」
「そう思うとな」
「そのロンドンを手に入れる為にもでござる」
「まずはな」
 何といってもというのだ。
「ここでな」
「湖岸部をはっきりと掌握して」
「ドーバーやサウスエンドをな」
 こうした街をというのだ。
「掌握するな」
「それでは」
「その為にまずは主力も上陸させるな」
 こう言ってだった。
 久志はその主力を率いて彼等をすぐに上陸させた、多くの軍勢が上陸しそのうえで湖岸部を完全に我がものにした。
 ここでだ、久志は言った。
「ドーバー、フォークストン、ベイスチングス等の街な」
「掌握していくな」
「ああ、降伏するならよしで」
 正の問いに答えた。
「もし首を横に振れば」
「攻めるな」
「陸から砲撃を行い」
 そしてというのだ。
「湖からもな」
「船で攻めるな」
「そうしてな」
「沿岸部の街を手に入れていくな」
「そして島の方からもな」
「制湖権を手に入れていくな」
「そうしていくな、そうすれば」
 久志は強い声で言った。
「鬼に金棒だ」
「湖峡を自在に行き来できる様になるからな」
「今以上にな」
「だからだな」
「そうしていくな、それとテムズ川の河口にもな」
 こちらにもというのだ。
「しっかりとな」
「戦力を向けるな」
「あそこも掌握していく」
「いいことだ、ではな」
「ああ、攻めていくな」 
 沿岸部の街をというのだ。こう言ってだった。
 久志はそうした諸都市に降伏の使者を送ってだった。
 降った都市はそのまま迎え入れた、そして降らない都市には。
 兵を送って攻め取った、そうしていき。
 ロンドン南東部の諸都市を掌握した、ここで久志は言った。
「よし、いよいよな」
「ロンドンだな」
 正が問うた。
「そうするな」
「ああ、あの街を攻めて」
「掌握するな」
「何といってもな」
「ロンドンだな」
「あの街が今の最大目標だ」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「攻め取るな」
「ああ、ただ流石にな」
「降伏の使者を送りましたが」
 源三が言ってきた。 
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