| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百二十六話 皇室と茶道その三

「あと名前もです」
「出家した名前ですね」
「はい」
 スターリングに一言で答えた。
「まさに」
「それで利休さんもお茶に親しんで」
「茶道を確立させました」
「そうでしたね」
「そして韓国ですが」
 茶道の起源を言っている国のことを話した。
「あの国はここまで一切関わってないですね」
「日本と中国だけで」
「本当に全くですね」
「当時二国の間にあっても」
「そrでも」
「しかもこの頃ですが」
 日本で茶道が確立された頃はというのだ。
「韓国は李氏朝鮮で」
「ドラマでよく出る時代ですね」
 彰子が言って来た。
「韓国の歴史ドラマで」
「一番題材になる時代ですね」
「韓国の歴史ドラマだと」
「李氏朝鮮は儒学の国でした」
 朱子学それも独自に形成された朝鮮朱子学であった。
「仏教は弾圧されていました」
「今は普通に存在していても」
「前の王朝高麗で盛んでしたが」
 それでもだったのだ。
「あの国は当時は前の政権を全否定していたので」
「今は流石にしていないですね」
「そうですね、ですが」
「そうした考えで」
「仏教もです」
 これもというのだ。
「弾圧したので」
「お茶は仏教から広まったのに」
「その仏教を否定したので」
 その為にというのだ。
「お茶もです」
「飲まれなくなったんですね」
「その為アジアでしたが」
 喫茶、茶を飲む風習の深い文化圏にあったがというのだ。
「お茶はです」
「飲まなかったんですね」
「モンゴルでも飲みますが」
 この国もというのだ。
「ティムールから」
「あのハーンからですね」
「生水を飲むことを禁じましたので」
 ティムール、彼がというのだ。
「飲めば死刑という程に」
「それは厳しいですね」
 彰子はティムールが定めたその法に思わずこう言った。
「それだけで死刑なんて」
「軍隊でのことですが」
「ティムールのですか」
「生水はあたりますので」
「中に雑菌が沢山あるからですね」
「ですから飲むことを厳禁としました」 
 水にあたることを警戒してのことだ。
「だからです」
「そういえば三国志でもあったわ」
 蝉玉はここでも中国人として言った、三国志演義は中国文学の中でもかなり有名なものの一つである。
「南蛮攻めの時に」
「孔明さんのだね」
 スターリングは南蛮と聞いてこう言った。
「孟獲が叛乱を起こして」
「そう、その時にね」
「それで七回捕まえたんだよね」
「七回逃がしてね」
「もう孔明さんの知略が冴え渡っていたね」
「何度も捕まる孟獲も凄かったけれど」
 その好対象が人気の話でもある。
「まあその捕まる中で」
「五つの毒泉があって」
「そこのお水を飲んだらね」
「死ぬんだったね」
「あと川のお水を飲んでも」
 これも南蛮攻めの時のことだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧