IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス
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プロローグ
前書き
この物語は、小説の紹介文を読んでいただかれた前提ですすみます。
注意:ボクシングのプロライセンスは17歳から取得可能らしい。ということを私が知らなかった為に、修正不能なところまで来てしまいました。
なので、この世界では16歳からライセンスを取得できるという設定だと考えてください。
すみません。
神に愛され、この世の幸福を欲しいがままにしていた人生とはどんなものだと思う?
例えばだ、宝くじを買ったとしよう。
当然その結果は一等賞。やったねお金が増えて万々歳だ!
と、これが普通の人の反応。
これが俺の場合だと
あー、また当たったのか。ま、外れるわけないもんな。
とこんな冷めた感じになる。
つまり何が言いたいのかというと、人生がとても退屈なのです。
身体能力は高く、容姿に恵まれ、いい家庭に生まれ。
勉強は目を通せば記憶できて、難しい内容も一回聞けば理解できる。
世間や親からは天才と呼ばれ、持て囃される毎日。
反面、兄妹からは嫉妬の嵐。・・・かと思いきや、普通に尊敬され居ているという状態で。
学校でも授業を聞かなくてもテストを受ければ満点をとり。
体育をやれば完璧にこなせ。
マラソン大会は手を抜いても一位しかとれなかった。
それで孤立すると思いきや、友達にも恵まれているという状況。
まるで絵に描いたような幸せな人生。
理想の一生はこんなにも身近にあって。
でもそれは、逆に俺を孤独にした。
誰も俺の本質を見てくれない。上辺だけの能力に期待して、金をせびる汚い生き物。
俺の傍にいる人間は全て、嫌いだった。
俺が死んだとき、神に会った。その時全てを知った。
神に愛されていたのは素直に嬉しい。
だが、俺の幸運が神から与えられた祝福、つまり愛であると知ったときは絶望した。
俺の人生とは、なんだったのか。
俺の過ごしてきた時間に意味はあったのか。
貰った力で得た幸せは、とても苦痛に感じた。
だから俺は、神に転生を望む。
今度は普通の体に普通の幸福、普通の人生を送れるようにと願いを込めて。
神に頼み込んだ。
そして、前世の記憶を持ったまま、俺は転生を果す。
今度こそ普通の人生を願って。
「おぎゃー、おぎゃー!」
元気な声だ。
さぞかし丈夫な子が産まれた事だろう。
目はまだ開いていないが、外の様子は感じ取れている。
そうか、これが赤ん坊の見ている世界か。
産まれてこのかた18年、初めて体感する経験に驚く。
はじめまして、俺の名前は相川拓夢(あいかわ たくむ)といいます。
前世から数えて18歳の、現在は赤ん坊です。
暖かい印象を受ける大きな人に抱き上げられながら、俺は幸せを感じている。
これは前世では体験できなかったことだから、余計に嬉しい。
「ぷぅ・・・」
口から言葉、ではなく空気が漏れた様な音が鳴る。
俺を抱き上げている大きな人は、それが可笑しいのか嬉しいのか、上品な笑い声を上げてるようだ。
これから始まる、俺の普通な人生を願って。
今はとにかく、体にのしかかる眠気に身を任せることにした・・・・・・。
後書き
この小説を読んでいただきありがとうございます。
誤字脱字、悪い点などが有りましたら、ご指摘して下さるとありがたいです。
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