レーヴァティン
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第二百十四話 殲滅をしてその六
「本当にな」
「その通りね」
「お陰でやりやすい、じゃあ俺達はパリに向かって」
「そうしてよね」
「パリを陥落させてな」
「それからも攻めて」
「王国全土を掌握する」
その様にするというのだ。
「降ればそれでよしでな」
「降らないなら」
「そうするな」
全土を掌握するというのだ。
「絶対に」
「それではね」
「南からも攻めるしな」
「南北から攻めて」
「王国を降すな」
戦に勝った久志は次にどうするかを定めた、そうして戦後処理を行ってだった。
同時にライン川を渡る用意も進めた、すると。
川を船が行き交い多くの物資が集められた、久志は渡河の用意をしながらそのうえでこう言うのだった。
「川、水運があるとな」
「本当に違うわね」
双葉もその船達を見て言った。
「どんどんね」
「ものが集まるな」
「迅速にね」
「ああ、これでな」
「輸送は万全ね」
「そうだな、じゃあ物資が揃ったら」
その時点でというのだ。
「いよいよな」
「川を渡るわね」
「そうするな」
実際にというのだ。
「王国領への侵攻だ」
「騎士団は降したし」
「それでその騎士団軍を」
彼等をというのだ。
「軍に入れてな」
「戦力にもするわね」
「いい騎兵隊が手に入った」
久志は心から言った。
「そして馬達もな」
「そう、騎兵だけじゃなくてね」
「いい馬もかなり手に入った」
「このことも大きいわね」
「騎兵だけじゃないんだ、馬が必要なのはな」
それはというのだ。
「本当にな」
「輸送についてもね」
「ああ、役に立ってくれる」
それ故にというのだ。
「いい馬がかなり手に入ったこともな」
「嬉しいわね」
「だからその馬達もな」
「使っていって」
「戦うな、ただ相手もな」
王国軍もというのだ。
「結構以上にな」
「騎兵隊が整っているわね」
「騎士団に負けない位にな」
そこまでというのだ。
「それでな」
「先の会戦で王国の騎兵もね」
「かなり倒したな」
「あの国の騎兵の七割がいたわ」
「その七割を潰した」
久志は一言で言った。
「そうしたな」
「もうこれでね」
「王国は余計に辛いな」
「主戦力の七割を失ったのよ」
そうした状態に陥らせたというのだ。
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