レーヴァティン
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第二百十四話 殲滅をしてその三
「もうな」
「これで敵の主力はね」
「王国と連合王国のな」
「なくなるよ」
「今後の二国との戦が楽になるな」
「うん、もう王国軍はそうしたし」
即ちこれからの王国との戦は楽になったというのだ。
「それでね」
「連合王国軍もそうしてな」
「あちらとの戦も楽なものにしよう」
「そうしていくか」
「じゃあね、水路の向こうにいる連合王国軍を」
「攻めような」
「そうしていこう」
こう話してそうしてだった。
帝国軍は水路に囲まれた区域に集結帝国軍から見れば包囲している連合王国軍への攻撃を開始した。彼等の射程の外からだ。
砲撃に銃撃、術の攻撃を行い空からも攻めた、ロングボウはかなりの射程であったがそのロングボウよりもだった。
帝国軍の大砲や銃の射程は長くそして制空権を完全に握っていることからそこからも攻めていった。すると。
連合王国軍は帝国軍に効果的な一撃を与えることが出来ずその数を徐々に減らしていき水路の向こう岸を守れなくなった。それを見て。
久志は帝国軍に水路を渡らせ直接攻撃を浴びせた、それであった。
敵を攻めていき最後は敵将を狙撃で肩を貫き動けなくして捕虜とした。そうして他の者達も倒すか捕虜とし。
連合王国軍も殲滅した、これで戦は終わった。すると久志はすぐにこう命じた。
「元気な者はそのまま、傷付いた者は治療してな」
「死んだ者はですね」
「復活させるな」
夕子に答えた。
「そうするな」
「そうしてですね」
「戦が終わるまでは大人しくしてもらう」
こう言うのだった。
「捕虜としてな」
「暫くの間は」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「ここでの戦後処理が終われば」
「王国を攻めますね」
「俺達はこのままライン川を渡って攻める」
その様にするというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「半島からも兵を出させる」
帝国の本拠地と言っていいそこからもというのだ。
「そしてピレネーからもな」
「あの山脈を越えて」
「そしてな」
「あそこからもですね」
「兵を進ませてな」
そうしてというのだ。
「王国の南を攻める、もうな」
「ここで主力を降したので」
「もう王国に帝国に正面から戦う戦力はない」
「だからかなり楽ですね」
「そちらからも攻めて」
半島そして西の半島からもというのだ。
「ライン川も越えてな」
「私達も攻めますね」
「俺達はパリを目指す」
「王国の王都を」
「あそこをな、王国の残った戦力の大半はそちらにある」
そのパリの方にというのだ。
「だからな」
「その敵軍を降し」
「パリを丸裸にしてな」
「降しますね」
「ああ」
実際にというのだ。
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