レーヴァティン
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第二百十二話 急襲その十一
「即席でもな」
「橋になるな」
「船を並べてそうするだけで違う」
「即席の橋か」
「即席でも橋は橋だ」
このことは変わらないというのだ。
「渡れる」
「それだけで違うな」
「水路も渡れば問題ない」
「だからだな」
「このやり方も考えることだ」
こう言うのだった。
「いいな」
「ああ、兎に角渡ることだな」
「迅速にな」
「そういうことだな、じゃあそうして戦うか」
「次はな、しかし思うことは」
「しかし?」
「いや、こうしたことも工夫ってことだな」
久志はアイスバインの肉をナイフで切りながら言った、大きな豚肉はよく煮込まれていて簡単に切れる。
その切った肉を自分で皿に入れつつさらに言った。
「要するに」
「戦もな」
「そうだよな、ただ数と装備で攻めずにな」
「地形を見てな」
「そうして工夫して攻めることだな」
「そうだよね、水路が邪魔でも」
淳二も言ってきた、彼はソーセージを食べているがハーブが中に入っているそれは煮られているものだ。
「それでもね」
「その水路を邪魔に思わないでな」
「どう渡るか」
「そしてどう利用するか」
「工夫していけばね」
それでというのだ。
「楽に勝てるね」
「そうだよな、じゃあな」
それでと言うのだった。
「船が水路に入る頃にな」
「戦場に着く様にするね」
「それで戦場に着くまではな」
久志はアイスバインの肉を食べ。
そしてワインを飲んだ、両方の味を楽しみつつさらに言った。
「空襲はな」
「仕掛けていくね」
「敵の空の戦力を奪ったからな」
それ故にというのだ。
「ここはな」
「そうしていくね」
「ああ、対空攻撃はあってもな」
「やっぱり空の戦力がないとね」
「かなり楽に攻められるからな」
空からというのだ。
「だからな」
「そうしていくね」
「ああ、そしてな」
「敵にダメージを与えていくね」
「その時は敵兵よりもな」
彼等に対して攻撃を加えるよりもというのだ。
「輜重隊を狙ってな」
「糧食や物資を潰していくね」
「そして敵にボディーブローを与えていくな」
次第にじわじわと来る攻撃をしていくというのだ、ボディーブローは一見地味だがそうした効果があるのだ。
「そうしていくな」
「そうだね」
「敵の士気も奪えるしな」
敵の物資にダメージを与えていけばというのだ。
「そうしていくな」
「そして決戦に挑むね」
「この決戦も圧勝してやる、そしてな」
「圧勝の為にだね」
「色々やっていくさ」
これからもというのだ。
「昨日の一撃だけじゃなくてな」
「さらにだね」
「仕掛けてな」
そしてというのだ。
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