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警察官と子猫の絆

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第一章

               警察官と子猫の絆
 アメリカノースカロライナ州ダーラム警察署に勤務しているマイケル=ロウジー巡査とエルリック=ダーラム巡査はこの時パトロールに出ていた、その中で。
「?猫だな」
「そうだな」
 二人共アフリカ系だ、ロウジーは眼鏡をかけていてダーラムは口髭を生やしている。二人共肌は薄い茶色だ。
「まだ子猫だな」
「生後六週間位か」
「母親とはぐれたか?」
「兄弟もいない感じだな」
「このままだと心配だな」
「保護するか」
 こう話してだった。
 二人はパトロールに使っているパトカーから降りてだった。
 すぐにその子猫、見れば雄のトラ猫の彼を保護した。すぐにパトカーに積んでいるタオルに包んで身体を温めながらだ。
 署に連れて帰った、そうして飼い猫かも知れないと思い保護施設にも話して飼い主も探したが見付からず。
 ロウジーはマズニックに話した。
「こうなったら俺がな」
「あの子を飼うか」
「飼い主もいないし里親も名乗り出ないし」
「それだとな」
「保護した時母猫も近くにいなかったし」
 それでというのだ。
「そうするな」
「そうか、じゃあな」
「ああ、家で飼うな」
 こう言ってだった、彼は施設にも話してその猫を引き取った、それで名前をドビーとして一緒に暮らしはじめたが。
 ミズーリ州に研修に行った時に知り合ったジェイソン=スミス巡査背の高い濃い褐色の肌のアフリカ系の彼にドビーの話をするとその日に彼の自宅に案内された、すると。
「ワンワン」
「ニャンニャン」
「ニャオン」
「ミャウン」
 茶色のチワワと二匹のグレーと黒の猫と遊んでいる薄茶色で身体の下が白く耳の部分が黒い猫がいた、スミスはその猫を見つつロウジーに話した。
「チワワは雌でフロリンデ、グレーと黒の二匹は雄でファーストとセカンドっていうんだ」
「それであの耳が黒い子はか」
「雌でベラって言ってな、そっちの子と同じでな」
「ドビーとか」
「俺がパトロール中にな」
 その時にというのだ。
「保護したんだよ、場所はノースカンザス=シテイの高速道路だ」
「そこにいたんだな」
「中央分離帯でな、保護するのに苦労したが」
 それでもというのだ。 
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