助けを求めた猫が幸せに
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第一章
助けを求めた猫が幸せに
トルコのイズミルのカラバグラー地区の病院にだった。
ある朝その前にチャトラの猫がいた、院長はその猫を見て言った。
「ミーハじゃないか」
「院長あの猫知ってるんですか」
「そうなんですね」
「ここの地域猫の娘だよ」
こう病院のスタッフ達に答えた。
「あの娘は」
「そうですか」
「それであの娘はどうして来たんでしょうか」
「この病院に」
「何かあったんでしょうか」
「?見るんだ」
ここで院長が言うとだった。
五匹の子猫を次々と咥えて連れて来た、皆チャトラだ。
「あの猫の子供ですね」
「同じ柄ですし」
「皆あの猫に懐いてますし」
「間違いないですね」
「それに」
今度はだった、ミーハは。
白とダークグレーの毛の猫を連れて来た、今度は自分と同じ位の大きさだったが随分と腹が大きかった。
それを見てだ、院長は言った。
「子猫達は毛が悪かったり目がどうもな」
「感染症ですか」
「それですか」
「それに罹っていますか」
「そうだね、だから」
それでとだ、院長はさらに話した。
「すぐにね」
「この子達を助けますか」
「そうしますか」
「この猫達を」
「そうしますか」
「猫は大事にすべき」
院長は笑顔で言った。
「そうだね」
「コーランにありますし」
「ムハンマドもそうですし」
「それならですね」
「是非共」
「そうしよう」
こう言ってだった。
院長はミーハと彼女の五匹の子猫にだった。
もう一匹の白とダークグレーの猫を保護した、院長はすぐに猫達を友人の獣医に診せると獣医は彼に話した。
「ミーハは無事でも子猫達は感染症に罹っているね」
「やはりそうか」
「子猫の一匹は片目が開かないしね」
「大丈夫かい?」
「大丈夫だよ。片目の子も目が開く様になるよ」
獣医は院長に微笑んで話した。
「安心していいよ」
「そう言われて安心したよ」
「そしてね」
獣医はさらに話した。
「もう一匹の子だけれど」
「どうかな」
「雌で妊娠しているよ」
「道理でお腹が大きいと思ったよ」
「出産間近だから」
それでとというのだ。
「こちらで出産させるよ」
「悪いね」
「悪くない、猫を大事にするのはムスリムなら当然だ」
獣医もこう言うのだった。
「だからだよ」
「いいんだね」
「うん、これからね」
「その娘はだね」
「出産だ、五匹の子の治療もして」
そしてというのだ。
「その娘もね」
「では頼むよ、治療費や手術費は僕が出すよ」
「猫を大事にすることはムスリムなら当然だから安くしておくよ」
友人に笑顔で言ってだった。
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