ハンデなんてものとしない
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第二章
「グレーの子は二匹は雄でトムとカルロスっていいまして」
「ウニャア」
「ミャウン」
「雌はローザといいます」
「ニャア」
「そして薄茶色の子は雄でマイケルといいます」
「ウニャン」
どの子も元気でありスタッフも彼等を愛し気に見つつ話していった。
「黒とダークブラウンの子は三匹が雄で」
「ニャオン」
「ウニュウ」
「ミャア」
「それぞれシャンリー、マサハル、ピーニャといって」
最後の一匹も見て言った。
「最後の一匹は雌、マーガレットといいます」
「八匹ですね」
「八匹でいる時に保護しまして」
スタッフは今度はアンナに話した。
「ロールが必死にお乳をあげていたんです」
「その時に保護したんですか」
「どの子も蚤だらけで上気道感染症で」
そしてというのだ。
「バブルガムは見ての通りです」
「小さいからですね」
「どうなるかと思ったんですが」
それでもというのだ。
「お風呂に入れて奇麗にして蚤もです」
「取ってですか」
「病気もです」
上気道感染症もというのだ。
「皆治しますと」
「この通りですね」
「皆元気になりました」
スタッフはアンナに笑顔で話した。
「そしてバブルガムは生後十日で五十グラムしかなかったですが」
「凄く小さいですね」
「ですが」
それでもというのだ。
「必死に生きて元気で徐々にです」
「徐々にですか」
「大きくなっています」
「そうですか」
「ですから」
それでというのだ。
「何の問題もありません、もう少ししたら里親を探します」
「そしてですね」
「皆幸せになってもらいます」
こう話すのだった、そしてだった。
アンナは仕事を終えてミシガンに戻ると暫くしてロサンゼルスの団体からメールで母猫も子猫達も皆里親に出すとすぐに優しい家族に迎えられたとそれぞれの猫達の動画を添えて連絡を受けた。見ると。
その中にバブルガムもいた、彼は動画の中で元気に動き回っていた。確かに小さいがとても健康だった。そして定期的にメールで彼等の動画を観ていたがバブルガムはどんどん大きくなった。そして一年後にはもう他の猫と変わらないまでの大きさになっていた。
その彼の動画を観つつアンナは働き動物達を助け。
バートとリサの世話もした、二匹は今もやんちゃだった。
ハンデなんてものとしない 完
2021・7・19
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