異生神妖魔学園
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人生ゲーム、派手に進むか?地味に進むか?
前書き
この話は爆チュー問題でやってた「8マスもどる」が元ネタになります。
昼食を食べ終えた紺子、龍華、一海はそれぞれ自分の教室に戻った。
しばらくして紺子が龍哉にこんなことを言い出した。
紺子「なあ」
龍哉「ん?」
紺子「さっきは…助けてくれてありがとな」
龍哉「何だ、そんなことか。気にするなよ。俺はこの学園やクラスを大切に思っている。ここのクラスメイトはみんな俺のダチだ。紺子たちに手ぇ出したら俺が承知しねぇ。俺が卒業するまで守り切ってみせるぜ」
紺子「龍哉…」
ディーゴ「なあなあ紺子!人生ゲームやろうぜ!俺とお前で!」
紺子「マジか!やるやる!」
龍哉「あれ?ディーゴさっきまで気絶してたのにもう大丈夫なのか?先生のコウモリはどうした?」
ディーゴ「んなもん起きたらもういなくなってたばい。見てる方はいいけどやられる方は気分悪いぜよ…」
紺子「ていうかお前方言使いすぎ。どこ出身なの?」
ディーゴ「俺蒸気機関車の付喪神だからなぁ…詳しいことはよくわからん」
紺子「忘れられちゃったんだな。まあいいや、早くやろうぜ。私人生ゲーム大好きなんだ」
ディーゴ「そうだな!いでよ人生ゲーム!!」
ズドーン!!
紺子「でっか!!いつの間にそんなの用意したんだよ!?ほぼ教室全体じゃねーか!!」
教室全体といっても床だけではない。壁にもマスが貼られている。
周りもざわめき、あまりにも大きい人生ゲームのせいで足の踏み場がわずかしかなかった。
ディーゴ「俺はこういったのが大好きなんだ。ガキの頃からずっとそうしてきた」
紺子「私がやる人生ゲームより全然想像つかねぇよ…」
冷火(気にするトコそこ!?後片付け大変だろ!!)
許人「僕邪魔かな?身長高いし…」
高見「そんなことないわよ。でも終わった後の片付け大変かもしれないし、終わったら手伝うわよ」
ディーゴは早速大きな車のコマとピンと数字が1から12まであるルーレットを用意し、紺子の前に置いた。
ディーゴ「ほら、コマもピンもルーレットもあるぜ。俺は白にしよう」
冷火(それルーレットじゃねぇ!時計だよ、時計!)
紺子「じゃあ私緑な」
ディーゴ「2人だしな。ところでさ、車種はどうする?」
紺子「え?」
ディーゴ「外車と国産車、どっちがええ?」
紺子「そりゃ国産じゃん。右ハンドルよろしく」
ディーゴ「よし、じゃあピンクを右に刺して……俺は外車じゃ」
紺子「あっ!ディーゴお前、意外とリッチな方選んだな!」
ディーゴ「こういうのにはこだわるタイプなんだ。あとは先攻と後攻…」
紺子「お前からでいいよ。私こういうのにはあんまり薦まないタイプなんだよね」
盾子「正反対なんだね」
ディーゴ「じゃあ俺から行くぜ?せーの!」
早速ルーレットを回すディーゴ。
出た数は………4だった。
紺子「おっ、4か!4は結構いい数字なんじゃねぇのか?微妙だけど」
ディーゴ「1、2、3、4…おおっ、これは!」
【6マス進む】
ディーゴ「やった!結構進むじゃねぇか!」
紺子「6マス!ディーゴの人生派手だな~!最初から飛ばしてるもん!私置いてけぼりだよ!」
ディーゴ「ちょっと稼ぐぞ?飛ばしちゃうぜ。置いてけぼりだぞ?」
紺子「スタートダッシュだもん、派手だよ!まるで音速のハリネズミだな!まさに蒸気機関車のお前にはふさわしい進み方だよ!」
ディーゴ「1、2、3、4、5、6…おっと、これは?」
【10マス戻る】
デデドン!(絶望)
たどってみると、ふりだしだった。
ディーゴ「スタートじゃねーかよ!!」
紺子「かわいそ…」
ディーゴ「全然意味ねぇよ!喜んで損したわ!」
ディーゴは悔しそうにコマを叩きつけるようにふりだしに置くと、紺子がルーレットの前に向かった。
紺子「次私だな。参ります。せーの!」
だが出たのは………1だった。
紺子「あ~~、1かよ~~!いっつもそうだよ私の人生…歩みが鈍い亀だよ…」
仁美「でもわかんないよ~?ひょっとしたら勝てるかもしれないし~」
紺子「ミドリガメだよ…」
ディーゴ「あっはは!緑だしな!面白いなお前!」
紺子「ホンットにもう嫌になっちゃう…」
ブツブツ文句を言いながらコマを進める紺子。止まった場所は………。
【サラリーマンになる】
ディーゴ「おっ!お前サラリーマンになるのか!うらやましい…」
紺子「ホントになっちゃったよ…」
なんと紺子、いつの間にかスーツを着て、カバンを持っているではないか。
ディーゴ「何でなるんだよ実際に!?マスに止まったからって!」
ピピピピピピピピピッ
ピピピピピピピピピッ
紺子「あっ、すいません。ちょっと待ってくれますか?今キャッチ入りましたんで」
ディーゴ「キャッチ入ったって今電話もしてねーだろ!」
紺子「はいもしもし。出雲商事の出雲と申します。あっ!あーはいはい、いつもお世話になっております!」
ディーゴ「うるっせぇな耳元で…早く終わんねーかな…」
紺子「えっと私、出雲商事の…出雲商事の…あの………出雲商事と申します!」
ディーゴ「出雲商事の出雲商事って社長じゃねーかよ!」
紺子「いやー、いつもお世話になっております。あっ、すいません!今キャッチ入りましたんで少々お待ちください!」
ディーゴ「キャッチ入りすぎ!」
紺子「もしもし?あー、俺だよ俺俺」
ディーゴ「オレオレ詐欺か!!もういいよ!」
ふざける紺子を無視してルーレットを回すディーゴ。出た数は3だ。
ディーゴ「1、2、3…あっ!」
止まった場所は『?』のシールが貼られたマスだった。
紺子「あっ!チャンスだよディーゴ!」
ディーゴ「ホントだ!シークレットじゃねぇか!」
紺子「参った参った。ディーゴの人生派手だな~!」
ディーゴ「まだわからんぞ?まだわからへんよ?よーし、はがすぞ?」
?シールを恐る恐るはがしてみると、マスには何か書かれていた。
【医者に】
ディーゴ「お!?医者になんの!?やった!」
【医者にかかる(鼻風邪で)】
ディーゴ「え~!?風邪かよ!!医者になるんじゃねーのかよ!!」
紺子「かわいそうに…」
ディーゴ「医者になれるかと思ったのによ~…何だよこれ…」
紺子「じゃあ私やっていいか?行くぞー!」
早速ルーレットを回しにかかる紺子だったが、また小さい数だった。
出たのはさっきと同じ1である。
紺子「あ~!また1……どれどれ?」
【歌手になる】
ディーゴ「歌手!?メチャメチャ派手じゃねぇか!いいなー紺子!」
紺子「なっちゃったよ…」
だが歌手とは言いがたい服装だった。スーツの上にストールを巻き、マイクを持っている。
ディーゴ「おいちょっと待て。歌手か!?これ歌手か!?」
紺子「それではお聞きください。新曲です。『雨の有給休暇』」
ディーゴ「いや、聞きたくねぇよ誰も!タイトルからして暗いし!たぶん耳腐る!」
紺子「じゃあディーゴやって」
ディーゴ「おう……せーの、よっ!」
だがディーゴと紺子の勝負より紺子の服装が気になって仕方ない一同。出た数は6だった。
ディーゴ「1、2、3、4、5、6!」
紺子「またチャンス!スッゲェ激動だなおい!」
ディーゴ「でもまだわかんないぜ?じゃあはがしまーす!」
【3マス戻る】
ディーゴ「ちょっとドキドキするな…」
紺子「ディーゴは派手だな~」
ディーゴ「1、2、3…あっ!」
【4マス進む】
ディーゴ「4マス進む!1、2、3、4!」
【10マス戻る】
ディーゴ「またじゃねーかよ!さっきからも~う!!」
紺子「別にいいじゃん。激動の人生だなおい」
ディーゴ「激動の人生じゃねぇよ!!始まってから風邪引いただけだぞまだ!!」
紺子「んじゃ、行くぜー」
そんなディーゴなど無視してルーレットを回す紺子。出たのは3だった。
紺子「あ~3か!3マス進まないとな…てか持ちづれぇ」
ディーゴ「当たり前だろ!いろいろ持って大変じゃねぇか!」
紺子は左手にカバンとマイクを持ち、右手でコマを持って3マス進んだ。止まった場所は………。
【プロ野球選手になる】
ディーゴ「無理だろ。もう無理だろそれ」
無理ではなかった。右手にバットを持っていた。
紺子「さーて、野球もしなきゃならないし…いろいろ忙しいぜ。ハードスケジュールだよ」
ディーゴ「絶対警察に捕まる格好だよ!」
ピピピピピピピピピッ
ピピピピピピピピピッ
紺子「あっ、ごめん。ちょっと電話入っちゃった」
ディーゴ「今試合なんだろ!?電話してる場合じゃない…」
紺子「タイム!タイム!」
ディーゴ「タイムって…」
紺子「すいません。今これから打席なんですよ」
ディーゴ「そんな奴いるか!」
紺子「打席終わってから、あのー…ちゃんと商談の方行きますので」
ディーゴ「いや、いいよ!どっちかにしろ!」
紺子「接待も行きますので」
ディーゴ「接待とかやってる場合じゃねぇし!もういいよ!さっさと着替えてこい!せーの、よっ!」
針が回り、出たのは8だった。
ディーゴ「おっ、8!1、2、3、4、5、6、7、8…」
【3マス進む】
紺子「また!派手だよ…いいな~」
ディーゴ「1、2、3…あっ!」
【8マス戻る】
ディーゴ「1、2、3、4、5、6、7、8…」
紺子「おいおいまたチャンスじゃねぇか!」
だがさっきディーゴが止まったマスは鼻風邪で医者にかかったマス。
よく見ると新たに?シールが貼られていた。
ディーゴ「また同じトコだよ…さっき風邪引いたトコ…」
紺子「何言ってんだよ。また別の出るかもしれねぇぞ?」
ディーゴ「変わるかもしれない!?嘘くせぇ!でも一応はがしてみるか…」
紺子「マジで変わってるかもしれないぜ」
ディーゴ「ホントか?せーの…」
疑心暗鬼を抱きながらもとりあえずはがしてみた。そこには………。
【たくさん歩いたね】
ディーゴ「いや、知ってるよ!!何じゃこれ!指示出せ指示!」
その後着替えた紺子はルーレットを回し、出た数は2だった。
紺子「1、2!」
ディーゴ「あーっ!」
【結婚する】
紺子「なんてこった!結婚した!結婚しちゃったよ!」
ディーゴ「いいな紺子!結婚しやがった!」
紺子「辰美、私女子だから旦那さん持ってきて!」
辰美「旦那様ですね。旦那様は青ですから……はいどうぞ」
紺子「旦那はね、ちゃんと隣にな。よし、新婚だ!」
ディーゴ「新婚だな。うらやましいじゃん」
紺子「人形劇タイム~。なあなあ、ハネムーンはどうする?やっぱり今流行りの熱海がいいわ♡」
ディ・龍「「昭和30年代か!!」」
龍華「いくらなんでも熱海はないだろ!もうちょっと豪華な場所ねぇの!?」
次にディーゴが出した数:6
ディーゴ「1、2、3、4、5、6!」
紺子「ディーゴまたチャンス!」
ディーゴ「またシークレット…だけどよかった試しねぇからな……よっ!」
【結婚しないかもしれない】
ディーゴ「もう意味わかんねぇ!だいたいさ、人生ゲームってのは結婚したり子供できたり金儲けしたり…それが楽しいのにさ、独身でずっと行くのもなぁ…………」
紺子「そういう人生もあるんじゃないのか?」
次に紺子が出した数:9
紺子「1!2!3!4!5!……あれ?」
元気よく進むが、急に立ち止まる紺子。
それもそのはず、先は壁で行き止まりだ。
ディーゴ「どうすんの?壁あるぞ?」
紺子「よーし、こうなったら奥の手だ。よく見てろよ?せーの、6ッ!!」シュタッ
ディーゴ「うわっ!!」
龍華「うえぇぇ!?そんなのありかよ!!」
なんと紺子、ジャンプしたと同時に壁に立った!
紺子「7!8!9!」
ディーゴ「ちょちょちょちょちょ!!何!?何!?」
紺子「どれどれ?」
【男の子の双子が生まれる】
紺子「…だってさ」
ディーゴ「おっ!いいな~…ってそうじゃねぇよ!!何でそんなことできんだよ!?」
紺子「ディーゴ、双子持ってきて。青いの」
ディーゴ「あ、ああ…おめでとう」
ディーゴは青いピンを2本手にし、紺子へ持っていくが、龍華は壁に立った彼女を見てまだ驚いていた。
龍華「いやいやいや、どうなってんだこれ…」
ディーゴ「はい」
紺子「早くよこせよバカヤロー!」
ディーゴ「何だよそれよ!何なんだよ!」
紺子「よしよし、私のかわいい双子ちゃん♡ここに刺さなきゃね♡で、こいつはジョニーで…こいつはジョニーにしよう」
ディーゴ「一緒じゃねぇか!紛らわしいよ!」
紺子「いや~しかしね、なんかこう…なかなか新鮮で眺めがいいね」
ディーゴ「いやまあ、そりゃそうじゃないの?」
紺子「ディーゴも早くこっち来た方いいぞ」
ディーゴ「…そうだな。俺も壁登りたいよ。龍華は壁歩きたいって思ったことある?」
龍華「俺が幼い頃テレビでそういうの観てよく思ってたけどなぁ……やってみたら無理だったぜ」
紺子「龍華は仕方ないけど、ディーゴ早くこっち来なよ。だってここ別世界で楽園だぞ?全然違うぞ」
ディーゴ「そんな楽しいの?」
紺子「そりゃそうだ。こっちゃ全然違うぜ」
ディーゴ「よしっ!今から俺も行くからな!行くぜ!」
壁を登りたくてウズウズしながらルーレットを回すディーゴ。出たのは3だ。
ディーゴ「どうかな?1、2、3!まだだった~!まだダメだった~!」
紺子「惜っしいな~!」
ディーゴ「で?何て書いてるんだ?」
【壁に立つ紺子にびっくり】
ディーゴ「いや、それ…言われなくてもな」
紺子「ああ」
ディーゴ「全然意味ねーじゃんこのマス!だって…あれ?何だこのマス?【ディーゴは壁に立つことができるでしょうか?】?【ディーゴは結婚できるでしょうか?仕事は何をしてるでしょうか?】?知らねぇよ!おかしいだろ!」
紺子「ディーゴ、ディーゴ!私のルーレット回してきてよ」
ディーゴ「お前の?んだよ、も~……全然なんかさ、俺が面白くないんだからな……お前のな?じゃあ代わりにやるで。よいしょ」
紺子「いいの出せよ?」
そんな期待とは裏腹に出たのは1だった。
ディーゴ「あっ!また1だった…」
紺子「1かよ~!!」
ディーゴ「いいじゃん、いいじゃん!別に!」
紺子「も~!紺子はもういっつも地味だよ!」
ディーゴ「でも今までで全然いいじゃねぇかよ!俺だよ一番地味なの!」
紺子「んじゃ行くぞ?1!何だこれ?」
【写真集がベストセラーに!10万ドル儲かる!】
ディーゴ「10万ドル!?10万ドルってスッゲェベストセラーだぞそれ!」
紺子「ベストセラーだよ!」
ディーゴ「そんな売れたんだ!」
紺子「熱海で撮影した」
ディーゴ「また熱海!お前頭の中全部熱海だな!でもいいな~。よしっ!次は俺絶対壁行くからな!せーの!」
そう宣言したあとルーレットを回すと、3が出た。
さあディーゴ、登れるか?
ディーゴ「それじゃあ俺も壁に登っていきたいと思います!行くぞー!」
ディーゴは早速右足を壁につけ、続けて左足を床から離す。
ディーゴ「1…あれっ。1…イッテ!」
紺子「何してんだよディーゴ!早く来いよ!」
ディーゴ「1…あーっ!ちょっと…全然登れねぇじゃねぇかよ!何で俺はダメで紺子は登れんだよ!」
紺子「ディーゴがバカだからだよ」
ディーゴ「ふざけんなよ…1、2、3!」
仕方なくコマだけ壁につけ、進める。止まったのはまたシークレットマスだった。
紺子「チャンスだよ!またチャンス!」
ディーゴ「まただよこれ!じゃあめくるぜ?よっ!」
【1回休み】
ディーゴ「何だよも~~!」
次に紺子が進む数:1
紺子「じゃあ1進むよ?1っ!何だ?」
【油田を掘り当てる。100ドル儲かる】
ディーゴ「何で油田掘り当てとるんじゃ!…ってちょっと待てちょっと待て。写真集で10万ドル儲かって油田100ドルっておかしくね?」
紺子「いいからいいから」
次に紺子が進む数:2
紺子「もうちょっと大きい数字出せよ!使えねぇな!」
ディーゴ「いいじゃねぇかよ!1とか2なのにそっちの方が全然いいだろ!俺なんか大きい数字出してるのに全然ダメだよ!」
紺子「うるっせぇなお前は!」
ディーゴ「いいから早く行けよ!早く!」
紺子「1!2!」シュタッ
壁から床へ戻った紺子。果たして止まった場所は?
紺子「えーと?」
【ボランティアで町内の大掃除。10万ドル儲かる】
ディーゴ「おかしいだろそれ!儲かっちゃダメだろ!!何でボランティアやってんのに10万ドルもらってんだよ!」
紺子「まあボランティアっつったって…」
ディーゴ「『つったって』じゃねぇよ!ボランティアにならんじゃろそんなの!」
紺子「いろいろあったってことだよ」
ようやくディーゴの1回休みが終わり、ルーレットの数は4。
進めてみると、またシークレットマスだった。
紺子「あ゛~!!またチャンスや~…!」
ディーゴ「でもさ、ここ儲かりゾーンなんだぜ?そのド真ん中だからな?一発逆転行きます!せーの!」
お金がたくさん儲かるチャンスに胸をときめかせながら?シールをはがしてみた。
そこには………。
【5円拾う】
紺子「うわー、すっごーい!」
ディーゴ「すごくなーい!!5円拾ったってしょうがねぇじゃねぇかよ!!何だよ10万ドルとか言ってんのに!!」
紺子「あったまいいー!」
ディーゴ「頭の問題ちゃう!」
次に紺子がルーレットを回すが、またしても1だった。
だがその先はとても嬉しいことだった。
【女の子の双子が生まれる】
ディーゴ「また双子かよ!どんだけ子供生むんだよ!」
紺子「生まれたもんはしょうがねぇよ。双子持ってきて」
ディーゴ「スゲェな!もうこれで4人だぞおい!」
紺子「もう大変だぜこれ…名前はさくらと一郎にしよう」
ディーゴ「一郎かよ!かわいそうだろ!」
ディーゴはルーレットを回し、出たのは3だった。
ディーゴ「せーの、1、2、3。何だ?」
【神社にお参りして、お賽銭5円投げ入れる(ご縁がありますように)】
ディーゴ「さっきの…!拾った5円そのまま…!そのままじゃねーかよ!」
紺子「でも5円はな、『ご縁がありますよ』っていう…」
ディーゴ「うるせぇよ!書いてあるしここに!」
紺子「私やっていい?」
ディーゴ「紺子やってみろよ!」
紺子「回します。せーの」
やはり小さい数しか出ない。2だった。
紺子「あー2だ!1、2っと」
ディーゴ「何だ?」
【男の子と女の子の双子が生まれる】
ディーゴ「またかよ!てか何で男と女1人ずつ生まれるんだよ!意味わからんわ!」
紺子「いいから早く持ってきて」
ディーゴ「もう乗らねぇよこれ…横に入れろよ横に?横に…ってそうじゃなくて。挟むの!何やってんの?何やってんの!?おい!何やってんの!?」
紺子はディーゴを無視し、ピンはフロント側に無理矢理刺された。
紺子「お前ら前方を確認してくれ」
ディーゴ「死んじゃうし!ちょっとかっこいい戦車みたいになってんじゃねぇかよ!」
紺子「別にいいだろ(外車1人ってかわいそすぎかよ!)」
ディーゴ「じゃあ行くぞ?」
ルーレットを回すディーゴ。出た数は3。
進めてみると、そこにはこうあった。
【写真集を発売】
ディーゴ「…だけなの?これだけ?」
紺子「だけ。発売しただけなの」
ディーゴ「え、じゃあ何?10万ドル儲かるとかそういうのは?」
紺子「ないね」
ディーゴ「確かに書いてないな」
紺子「2冊ぐらいしか売れなかったんだと思う」
ディーゴ「最悪だ…しかしさ、もうすぐあがりなのにさ……あ、そうだ。あがりのルールなんだけど、ぴったり止まらないとダメだから」
紺子「あっ、そういえばそうだな。てことは6ちょうどじゃないとダメなのか」
ディーゴ「ちょうどだから」
紺子「1、2、3、4、5、6、やったー!!」
ディーゴ「いや、やったじゃなくて!それを出すんだよ!」
紺子「6より大きかったら戻んないとダメなのか」
ディーゴ「そうそう。戻るルール」
紺子「わかったわかった。じゃあやるぞ?6出ろっ!」
6が出ることをルーレットに望みをかける紺子。回してみると、10が出た。あがりから4マス通りすぎている。
紺子「あ~10!」
ディーゴ「ほら、俺のトコだよ」
紺子「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10…」
ディーゴ「な!俺と同じトコ!ほら、写真集発売しかないトコ!ハハハハハ!かわいそうに、ハハハ!」
紺子「ハハハじゃねぇよ。どけほら」
ディーゴ「え?」
紺子は自分のコマをどかしてみると、なんとそこには。
【写真集発売。10万ドル儲かる】
ディーゴ「あれ…あれ!?おい、おかしいだろ!いつ変わったんだよ!?」
紺子「儲かっちゃったよ…」
ディーゴ「おい、いつ変わったんだよ!!さっき止まった時そんなもんなかったじゃねぇかよ!!一体どうなって…!」
紺子「いいからゴタゴタゴタゴタご託並べずにとっとと私のスペースから出てけよ!!」
ディーゴ「ひでぇ…ひでぇよ!いつ変わったんだよこれ~!何だよ~!」
逆ギレする紺子に泣きそうになりながらルーレットを回すディーゴ。
出た数は6。2マス行きすぎだ。
ディーゴ「1、2、3、4、5、6…」
【2マス戻る】
ディーゴ「またここかよ~!もう…あっ。でもあれだ!10万ドル10万ドル!やったやった…って!?」
【ニューアルバムを発売】
ディーゴ「また変わってんじゃねぇか!!おかしいだろ!!何で俺が止まると儲からないことになってんだよ!?」
紺子「よーし、回すか」
ディーゴ「4じゃなきゃダメだから」
紺子「4ね。よーし、4出ろ!」
またルーレットに望みをかけながらルーレットを回す。
出たのはまた10だった。
ディーゴ「あー10だ!行きすぎた!」
紺子「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!」
ディーゴ「何?」
紺子「えーと…」
【男の子と女の子の双子が生まれる】
紺子「また双子生まれちゃったよ…」
ディーゴ「おーい!!もうこれ人生ゲームじゃねぇよ!!子作りゲームだよこれもう!!」
紺子「ウヘヘヘヘ…」
ディーゴ「もうホント無理だから…中に刺して中に。中だよ中、そこじゃないそこじゃない!だーかーらー!!何ドアに刺してんだよ!」
紺子「私もう体ボロボロだから…………これでいいや」
ディーゴ「俺せめて3出したい。あがりの1個前」
紺子「あがりの1個前……ああ、あれか」
【芸能界の人気者になり、結婚して家も建てる】
ディーゴ「妙にリアルで嫌だけど、まあそれがいい!」
紺子「そう?」
ディーゴ「3よ出てくれ!!」
勢いよくルーレットを回した。そして出たのは……………。
ディーゴ「4!あ~惜しい!」
紺子「4は……あっ!あがり!」
ディーゴ「あがりか…」
紺子「あ~~~負けたわ~~~~!!」
ディーゴ「全っ然嬉しくない!」
ディーゴはあがりマスにコマを投げつけるように置いた。
紺子「アカ~ン!」
ディーゴ「俺の人生ろくなことなかったよほとんどさ!おかしいじゃん、こんなあがったって…」
紺子「辰美、ディーゴにあれ持ってきて」
辰美「かしこまりました」
辰美は湯飲みを用意し、それに茶を入れると、ディーゴに渡した。
辰美「はい、あがりの人にはこちら、あがりになります」
ディーゴ「くっだらねぇ!いいよ別に!そんなダジャレ面白くもなんともない!」
辰美「どうぞ」
ディーゴ「全然いいよこんなの。嬉しくねぇ…アチッ!熱いしよ~…何だよこれ…あ~つまんなかった!」
龍華「まあそうだろうな。紺子なんちゅー優遇ゲーだよ………」
ディーゴ「ところで紺子、一応やるん?」
紺子「やるよ。私もそろそろあがりたいし。よいしょ」
ルーレットの前に向かい、針を回してみた。
6が出た。
紺子「1、2、3、4、5、6。やった2着だー!」
ディーゴ「まあ2人でやってるからな」
辰美「紺子様お疲れ様で~す」
紺子「よーしあがりだ♪」
ディーゴ「いやちょっと待て!何で2着のあがりがでかいんだよ!」
紺子「はぁ~ほっこりほっこり」
その後本当に後片付けに時間がかかった。終わったのは昼休みが終わるギリギリだった。
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