八条学園騒動記
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第六百二十話 甘酸っぱさがその七
「下士官や兵はパブで」
「逆はないよ」
「そうだね」
「貴族はパブに入られないし」
「平民もバーに入られない」
「法律では書かれていなくても」
それでもというのだ。
「そこはね」
「不文律としてあるね」
「どっちもお金あったらいいでしょ」
蝉玉は連合の考えから言った。
「バーでもパブでもね」
「それでその時の好き嫌いだね」
「ええ、バーに行きたいならね」
「工場で働いてる人もね」
「お洒落して」
バーに相応しい服装をしてというのだ、基本はスーツである。
「それでね」
「飲めばいいね」
「パブならね」
「ラフな格好でね」
「入って」
こう菅に話した。
「そしてね」
「僕もそう思うけれどね」
「エウロパだとそうで」
「レストランもそうでね」
「平民用と貴族用があって」
「出るメニューもね」
これもというのだ。
「違うんだよ」
「そうよね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうしたことはね」
「あそこは五月蠅いってことね」
「そう、そしてね」
菅は蝉玉にさらに話した。
「レモンティーはね」
「平民どころか」
「連合にあるね」
自分達の敵である彼等のというのだ。
「非常に下品で野蛮な」
「そうした飲みものね」
「そう思っているよ」
「そういうことね」
「それで連合の料理の殆どは」
レモンティーだけでなくというのだ。
「もうね」
「レモンティーと同じで」
「野蛮な」
そうしたというのだ。
「向こうじゃ家畜も食べない」
「そう言われてるのね」
「そうなんだ」
実際にというのだ。
「事実バーベキュー観てね」
「あれだね」
「もう有り得ない位にね」
菅は今度はスターリングに話した。
「下品で野蛮な」70
そうしたというのだ。
「料理だってね」
「言われてるんだ」
「もうそこまでね」
「連合の料理を否定しているんだね」
「調味料や香辛料使い過ぎの」
「味が濃いとか」
「そうそう、無駄にね」
エウロパでは実際に言っている。
「そうしたお料理ばかりでね」
「否定しているんだね」
「それで連合のミルクティーも」
レモンティーだけでなくこちらもというのだ。
「もうね」
「同じミルクティーでも」
「もう強烈にね」
その域でというのだ。
「否定していてね」
「凄いんだ」
「そうなんだ」
そうした状況だというのだ。
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