オズのジンジャー将軍
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第九幕その六
「確かに直接食べることは少なくても」
「そうしてですね」
「口にするわ。レモンもでしょ」
この果物もというのです。
「直接丸かじりはないわね」
「ですね、レモン汁を飲んだり」
「スライスしてよね」
「それを口にしたりします」
「それと一緒でね」
そのレモンと、というのです。
「ライムもなのよ」
「直接食べることはですか」
「あまりしないのよ」
「そうなんですね」
「私はね」
「まあ普通ライムやレモンはそうね」
ドロシーもこう言いました。
「蜜柑やオレンジみたいに食べないわね」
「そうよね」
「あまりにも酸っぱいしね」
「そのこともあるわね」
「だからね」
「そのお汁を絞って飲むかね」
「薄く切ってね」
そうしてというのです。
「紅茶に入れたりするわね」
「そうね」
こうしたお話をしながらライムも楽しみました、そしてです。
かかしはふとお空を見上げて言いました。
「ああ、リョコウバトが飛んでいるね」
「そうだね」
樵もそれを見て言いました。
「多いね」
「オズの国にはあの鳥も多いね」
「有り難いことにね」
「そうだよね、何かね」
トトもその鳥を見上げて言いました。
「外の世界でもまだいるとか言われているそうだね」
「そうみたいだね」
「いなくなったと言われていたけれど」
「アメリカは広いから」
だからだというのです。
「まだいてもおかしくないね」
「そうだね」
「まだいたらいいね」
「そうね、私は今は外の世界には殆ど行かないけれど」
ドロシーも言ってきました。
「まだリョコウバトがいればいいわね」
「そうだよね」
「ええ、私もそう思うわ」
ドロシーはトトに笑顔で応えました。
「本当にね」
「私もリョコウバト好きよ」
アン王女もでした。
「沢山いるのを見ているとね」
「それでなのね」
「嬉しくなるわ」
「そこまで好きなのね」
「ええ、私の国にも多いしね」
そのリョコウバト達がというのです。
「だからね」
「それでなのね」
「面白いわ」
凄くというのです、そしてです。
皆で飲んで食べて楽しんで、でした。一緒にお仕事もして。
この日も楽しく過ごしましたが夜にでした。
外から不思議な鳴き声が聞いてです、カルロスは首を傾げさせました。
「?あの鳴き声何かな」
「鳥かな」
ジョージも首を傾げさせました。
「そうなのかな」
「いや、違うんじゃないかな」
神宝も首を傾げさせています。
「あの声は」
「何かグルグルって言ってるわね」
恵梨香はその声を聞いて言いました。
「そうね」
「ええ、何の声かしら」
ナターシャも言いました。
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