オズのジンジャー将軍
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第九幕その四
「木にしてそうして」
「実を作って」
「そしてその実を食べます」
「ドラゴンフルーツもね」
「そうします」
「わかったわ、それじゃあね」
「後は私達のお仕事です」
こう言って実際にでした。
将軍はご主人と一緒にその種を埋めてお水と肥料をやりました、カルロスはその光景を見ながらこう言いました。
「さて、何年か経ったらね」
「それで、ですね」
シュガーが応えました。
「木になってですね」
「実が実のるよね」
「いえ、オズの国だとすぐなんです」
メイプルはカルロスに笑顔で言いました。
「埋めた種はすぐに木になります」
「すぐになんだ」
「はい、もうです」
今度は杏仁がカルロスにお話しました。
「一ヶ月もすればです」
「それでなんだ」
「木になって実が実ります」
「外の世界では桃栗三年柿八年と言うそうですが」
レモンが出す言葉はといいますと。
「オズの国ではどの木も一ヶ月ですね」
「早いね」
「それでずっと実り続けるんですよ」
ビスケットはこう言いました。
「季節もないですから」
「ああ、じゃあ三百六十五日の間」
「果物の収穫量はその日によって違っても」
桜が言うことはといいますと。
「毎日出来ますよ」
「そのこともいいね」
「そこもオズの国なんです」
ふわりは自分達の国のお話をしました。
「まさに」
「オズの国はお伽の国で」
「はい、そうしたこともですよ」
サフランも言いました。
「オズの国ならではです」
「それじゃあ豆の木を植えたら」
カルロスはここでこうも言いました。
「もうあっという間にお空に」
「あっ、そのお豆あります」
ワインもいて言ってきました。
「オズの国には」
「ジャックと豆の木の」
「ありますよ」
そうだというのです。
「オズの国には」
「そうなんだね」
カルロスが言うとでした、ジョージ達四人も言いました。
「オズの国はお伽の国で」
「そうしたお伽の国のことならだね」
「何でもあるのね」
「そうなのね」
「ええ、確かにね」
将軍も言ってきました。
「そうしたお豆もあって」
「それで、ですか」
「その豆の木を登っていけばね」
「お空の世界に行けますね」
「そうなの。お空の世界には色々な方法で行けるけれど」
「お豆を使ってもですね」
「行けるわ」
そうだというのです。
「これがね」
「本当にお伽の国ならではですね」
「そのお豆はあの市場にもあったわよ」
オズマはカルロスににこりと笑って言いました。
「そしてそれを使うとね」
「お空の世界にですね」
「行けるわ」
「飛行船やドラゴンに乗ってもで」
「気球でも行けるけれど」
それでもというのです。
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